【愛知県・新城市-たきのはな橋】 新城市の玖老勢(くろぜ)を流れる、海老川に架かる近代吊り橋です。 青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント |
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玖老勢と言えば、 豊橋鉄道田口線の廃線跡がある所です。 近くを通る県道32号線からは 見えない位置にあるので、 今まで気が付かなかったよ。 |
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現場は県道の大石バス停の近くで、 海老川を渡った西側から近づきます。 「山びこの丘」と言う レジャー施設のそばにあります。 今回の吊り橋はこの道の横… こ…これは田口線跡ですか? いえ。残念ながら廃線跡は県道の方です。 大石バス停が、かつての三河大石駅跡です。 路面が濡れてるのは、 さっきまで雨が降っていたからです。 |
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上の道の横に橋があるのですが、 アプローチが植物に浸食されてる? っていうか、道の手入れほったらかし? こういうのって、 木の枝を切ったりしないのかしらね。 放っておくと道が塞がっちゃうよ。 で、吊り橋ですが、 立派な金属製の主塔です。 |
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名前名前… あった。 大変立派な銘板が付いてます。 これは銅製? 黄銅製かも。 キラキラで高級感があります。 「たきのはな橋」 「滝の花橋」なのかな? 「滝の華橋」も捨て難いですね。 それにしても、 赤いペンキが付いちゃってるのが残念。 |
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欄干もがっちりした鉄骨で 壊れそうにありません。 ワイヤーも張ってあって万全の構えです。 橋の向こうはひらけた空間です。 遠くの山に雲が掛かってますが、 これは雨上がりに見られる現象です。 ついさっきまでもの凄い雷雨で、 景色が真っ白になる程でした。 今はウソの様に晴れてますが。 |
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橋の上から主塔を見ると、 森の中に立ってるように見える。 欄干が頑丈なのか、 歩いてもあんまり揺れません。 |
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橋の下を流れるのは「海老川」です。 |
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主塔もありませんが… 対岸まで来てから気付いたけど、 こちら側に主塔がない。 コンクリートのブロックに ケーブルが繋がってるだけ… あ! これアンカレージじゃないですか! アンカレージが主塔の代りになってるんだ。 |
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なんだか不思議な光景だ。 |
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まるで「門」のようなブロックを抜けて 反対側に来ました。 看板には、この橋が歩行者専用って 書いてあります。 それに、オートバイは車両から降りて 利用してって書いてある。 押して歩けばバイクもOKなんだ。 400kgあるハーレーでも? そう言えば人数制限がなかったので、 本当に頑丈な吊り橋なんでしょう。 |
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こちらにも銘板があります。 まるで表札のようです。 ますます「門」に見えます。 いや、門と言うより「親柱」だ。 このアンカレージってば 主塔と親柱の2役も兼ねてるの? 左のアンカレージにも銘板が付いてて 「1994年3月竣工」とあります。 前世紀だ( ̄▽ ̄) |
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前の世紀に造られたと言うと、 凄い昔の様に思えるけど、 たった18年前の昔だ。 橋を下から見ようと、 河原まで降りて来ました。 橋桁の裏側が、 複雑そうな感じですね。 |
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もっと近づいて、真下に来ました。 ゴツイ! 複雑で、使われてる鉄骨が太いです。 これじゃ揺れないはずだ。 こんなに頑丈そうだと、 ねじったり、曲げたり、押したり引いたり あらゆるチカラに抵抗できそうだ。 |
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「たきのはな橋」は、 こんな景色の中にあります。 色が赤いのに目立ってない。 控えめに架けられてる… っていうか、隠されてるみたいだ。 主塔が森側にしかないのも 目立たない理由ですね。 今日の取材は終了なので帰ります。 お天気は大丈夫そうだと思ったけど、 帰りはもっと酷い豪雨に見舞われた。 死ぬかと思った・・・死んでないけど。 [2012年8月現在] |
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■ ひっそりと架けられた「たきのはな橋」ですが、農林水産省補助事業として架けられました。 1994年3月竣工の単径間無補剛吊橋で、片タワー型と言う形式の橋です。 銘板によれば、橋の長さ30m、幅は1.5m。 1平方メートルにおける活荷重300kg、風荷重450kg、水平震度0.2とあります。 載せられる重さが300kgまでなら、400kgのバイクは無理ですね。 風荷重とは、風によって水平方向に加わる圧力の事です。 ■ |
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