【名鉄小牧線-廃線部分】後編
犬山市から小牧市を通り名古屋の上飯田を結ぶ名鉄小牧線。
今まで名古屋市側の駅がどこにも接続されていなくて、利用者にとっては不便な路線でした。
しかし2003年に念願の地下鉄線との相互乗り入れが実現。
路線の一部の地下化に伴い、「味鋺」〜「上飯田」間の地上部分は廃線になりました。
そんな廃線跡を昔の写真をまじえて紹介していきます。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 ここからは、まだ現役だった頃の
 写真を展示します。
 けっこう珍しい電車も走っていたみたいね。
 それと、今回の散策でちょっとした発見もあったので
 それも見てやってね。
 あわせて廃線跡の周辺図も見ると
 いっそうわかりやすいかも→小牧線周辺図


 庄内川を渡った先の踏切りからの眺め。
 こうして見ると何でも無い景色。

■2003年4月撮影
 

 こっちは南側を見てます。
 ここからの眺めは
 ローカル線な雰囲気がけっこうあり。
 でも二度と戻らない景色…

■2003年4月撮影

 
 庄内川橋梁にさしかかる直前の所から。
 これは通称「イモムシ」と呼ばれた電車です。
 言われてみればなんとなくイモ顔?

■1984年撮影
 
 タイトルをつけるなら「桜と赤い電車」かしら
 上の方にある写真の踏切りの、
 南側にある公園から撮影。

■1985年4月撮影

 ここは廃線跡に平行して走る三階橋から
 車で入って来れる場所より小牧線を見た所です。
 バッテンが部外者の侵入を拒んでいます。
 手前の鉄板はなんでしょうか?
 
 踏切りの跡。
 今回廃線になったのに伴って撤去されたにしては
 この古さは尋常ではありません。
 廃な雰囲気すらただよっています。
 
 そうです。
 ここはかつての堤防道路の廃道なんです。
 調べてみたら70年代後半から80年代にかけて
 河川改修工事で堤防道路が
 名鉄小牧線と県道102号線をくぐるように
 付け替えられた際に、
 踏切りと共に廃止されたようです。
 もう20年以上たっています。
 「止マレ」の文字が
 いつか通る自動車を今でも待っています。
 
 廃道後20年以上たったにしては
 けっこうきれいな感じがします。
 どうやら堤防の上に立っている
 「あれ」が理由のようです。
 ここの橋の下をくぐっている所は、
 矢田川が増水するとすぐに水につかってしまい
 通行止めになってしまいます。
 それの監視のためのカメラが堤防上に
 設置してあります。
 何とも皮肉な結果って思えるのは私だけ?

■このカメラの映像が見られるサイトがありました
 庄内川河川事務所のHP
 
 東側の現道が別れていく所の
 通行止めの標識。
 2枚上の写真の場所から前方に見えてる所。

 廃ですなぁ〜
 後ろのきれいな道と比べると
 ボロさがきわだちますね。

こんな所に廃道があったなんて、今の今まで気が付きませんでした。
小牧線が廃線されて気付くとはなんたる不覚。
小牧線に平行して走る県道102号線も将来拡張されるので、このあたりの景色も一変してしまいそうです。

2004年から2005年に掛けて、矢田川の鉄橋も解体されてしまいました。次はその時の様子です。
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