【岐阜県・県道317号線旧道 一谷坂旧々道】
岐阜県郡上市白鳥町の東側にある「一谷坂(いったんざか)トンネル」。 その横にはかつての峠越えの旧道があります。さらにその奥には人知れず旧々道が延びていました。 青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント |
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一谷坂の廃隧道を見付けてから気付いた 旧々道の存在。 この道が一番古い道のようです。 地図はこちら→■周辺図■ |
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一谷坂の旧道からの眺めです。 林道か何かの様に見えます。 この道が廃隧道「一谷坂隧道」に続いてます。 ■実はこの一谷坂の旧道と廃隧道の探索は2日間に分けて行っております。最初に隧道を発見した時はライトを持っていなくて、真っ暗な隧道内を通る事が出来ませんでした。 と言う訳で、外を回って反対側の坑門に行く事にします。その時ここを通ったのですが、ただの林道の様に見えたこの道には、アスファルトが残っていました。 さらにその先には… |
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そうなんです。 こんな具合に荒れているのに、 アスファルトの路面が残っている所があります。 この広さは、車も通行可能なぐらいの幅です。 旧道に比べてはるかに荒れているのは かなり早い時期に廃道になったからでしょうか? すでに何者も通った痕跡がありません。 この道はどこに繋がってるんでしょうか? 現時点では本当に隧道に行けるのか、 わからないまま歩いてます。 |
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あれ? 何これ? 道はどこに? 広場の様になってしまい、 道が無くなってました。 さらに、金属製のネットで遮られてる。 これって旧道の東側と同じ状態かも。 っていう事はこのネットは現トンネルの物? |
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ああ、やっぱりそうです。 現トンネル「一谷坂トンネル」です。 県道317号線が見えますね。 いやそんな事より旧々道はどこに? 何かここの様子を見ると、 トンネル工事の際に大きく変わったようです。 実際、トンネルが工事中の時の写真を見ると、 ポータルの周りの斜面がごっそりと削られてます。 反対側の旧道のポータル部分も同じでしょう。 だとすれば、厳密に言えばポータルの部分は 旧道・旧々道では無い事になります。 |
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でもトンネルの上が通路みたいになっていて、 通れます。 こちらは薮化していて歩きにくいです。 まあ、トンネルが出来てから19年も経っているし そう考えれば、まだましな方かも。 ましな方って言っても、鬱陶しい事には 変わらないけど…ね |
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何とかトンネルの上を通
って 北側に来ました。 こっちも広場になっていて、 完全に道がありません。 トンネル工事の時に削られて 後から土を盛って造り直されたのでしょう。 |
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でもあんな所にトラックが。 林業関係者が作業でもしてるかと思ったけど、 よく見たら廃車です。 しかもけっこう古いタイプのトラックです。 70年代とかその辺の雰囲気です。 ちなみにこの写真は、 現道の方を向いて写してます。 ひょっとしてあのトラックのある所が、 本来の旧々道が通っていた場所かも? |
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しばらくすると旧々道の道筋が復活。 カーブを抜けるとあやしい場所が… 旧々道から、さらに分かれる道が… その先は谷の様になってます。 近付いてみると大当たり! 廃隧道の坑門がどよ〜んと口を開けてます。 向こうの坑門に増して廃な雰囲気満点です。 ◆廃隧道のレポートはこちらから◆ 廃隧道の事は隧道レポートに譲るとして、 本レポートは旧々道を辿って行きます。 |
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アスファルトが敷かれてるけど、 昔の街道の雰囲気があります。 古い歴史がありそう。 その昔、泰澄大師によって開山された 白山への道がここらを通っていたと言いますが、 この一谷坂の峠道が「それ」なんでしょうか? 廃隧道とはまた違った歴史ロマンを感じます。 石畳だったらもっとロマン指数アップなのにね。 …そんなロマンは置いといて (つω ̄)つ 旧々道のレポートを続けましょう。 |
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さて、 右側に山肌が剥き出しになった露頭を見ながら 旧々道を歩いて行くと、 もう終わりです。 この道は、さすがに誰も通らないのか、 すっかり寂れてます。 目の前には現道の県道317号線が横切ってますね。 この正面には旧道の入り口があるけど、 旧道はけっこう立派な道だし、 寂れた旧々道側は林道にしか見えませんて。 |
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旧道レポートの1枚目の写
真に写っていた 黄色い「凍結注意」の看板です。 あの写真の左端がちょうど 旧々道の入り口にあたります。 何だか、県道の旧々道と言うより、 旧街道と言った方がいいような道でしたね。 [2005年4月現在] |
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途中、トンネルに削られながらも、何とか現存している旧々道。 もう完全に用を成していません。 ■ |
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