【岐阜県・関市-板取の水管橋】
岐阜県関市を流れる板取川で、吊り橋を探していて見付けた物件です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 板取川では沢山の吊り橋を見付けました。
 2012年8月現在で5ヵ所です。
 他にも吊り橋らしき物が1ヵ所ありますが
 まだ未確認です。
 今回の橋は勘違い物件…
 ハズレなんですが、ちょっと待って。
 これ、面白いかも?

 県道52号線が板取川を渡る
 牛渡橋の近くにあります。
 田んぼのある川沿い…
 と言っても川は見えませんが、
 駐車スペースから橋に下りれます。
 

 空中写真で見ると、
 細い橋桁が掛かってました。
 これは吊り橋に間違いない!
 この近くには2つの吊り橋、
 「松場の吊り橋」と「黒谷の吊り橋
 があります。
 森の中の斜面を下りて行った先には…
 あれ? 吊られてない?
 これは…コンクリート橋だ。

 
 な〜〜んだ。コンクリ橋かぁ〜。
 しかも、水管橋じゃなイカ。
 じゃあ引き返しましょう。
 撤収〜。
 あ。ちょっと待って。
 この橋、人が渡れる?
 パイプの横に鉄板の通路がありますよ。
 …ちょっと渡ってみましょう。
 
 あらためて見ると、
 パイプの部分もちょっと面白い。
 黒いのは水圧を調整するバルブ?
 いや、メーターとか無いから
 単純に流れを止める「栓」だよね。
 
 では、渡りましょう。
 ほ…細い。
 細くて狭い。
 しかも、鉄板の通路なのに、
 歩くとフワフワする。
 鉄板の下に補強が入ってないんだ。
 おかげで、橋桁自体が
 揺れてるような感覚になります。
 まあ、快適性なぞ二の次の橋なので
 致し方無しですがね。
 

 揺れる足もとと、細い橋桁のおかげで、
 思わぬスリルを味わいました。
 さて、対岸に着きましたが、
 こっちも細い山道が続いてるだけだ。
 地形図を見ても、
 この先には何も無いようだけど、
 いったいどこに水を送ってるんだろう?

 
 今来た方を見ると、
 橋桁が途中で曲がってるのが分かります。
 って、なぜ曲げる?
 真っすぐじゃだめなの?
 
 さて、恒例の下から画像…
 と、思ったけど、下りれない?
 しかたないので、
 出来るだけ横から撮影を試みます。
 橋脚は円筒型をしてます。
 橋桁は「T形桁」でしょうか?
 
 反対側の方がもうちょっと見える。
 本当に細いですねぇ…
 普段はパイプを載せてて、
 たまに人が渡るぐらいなら
 これでも十分なんでしょう。
 
 最後に県道の橋、
 牛渡橋からの景色を。
 橋脚と橋脚の間があんなに広かったんだ。
 いわゆる“スパン”ですね。
 トラスやアーチを使わないで
 よく支えられるもんだ。

[2011年4月現在]

大規模な水管ならば、発電用の送水管だと分かりますが、
これはいかなる目的で水を送っているものか分かりません。農業用でしょうか?
普段見掛ける水管橋は、トラスか吊り橋形式ですが、このようなコンクリ橋は珍しいかも。
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