【岐阜県・県道66号線-廃道群】中編
岐阜県南部を走る国道19号線と平行するように通る、県道66号線は快適な道路になっています。
その快適な現道の脇には、薮に沈みつつある廃道の姿があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 県道66号線の旧・廃道は、
 素朴な雰囲気の道です。
 この先もけっこう楽しみです。

【第2旧道】
 前回の続きです。
 2番目の旧道です。
 ここは広〜い。
 どう見ても改修されているみたいです。
 しかも落ち葉も無くきれい。
 その理由はこの後にわかります。
 ちなみにこの旧道も3月に探索してます。
 なので、2月に来た時より暖かくて
 気持ちの良い散策になりました。
 もうね、散歩気分ですよ。
 
 道端に三角の黄色いキロポストが!
 埋もれてます。
 落ち葉をどければ全体が見えると思ったけど、
 しっかり土の中に埋もれてます。
 普通埋めちゃう?
 これはもしかして、ここの旧道の
 幅を広げた時に埋まってしまったのか?
 いくら旧道だからってそりゃあんまりよ。
 こちらの面には「28」の文字があります。
 反対側には「多治見」の文字が。
 土の中にあって見えない文字もあるけど、
 「多治見恵那線」です。
 
 少し進んでカーブを曲がると分かれ道が。
 これは、この向こうにあるゴルフ場
 みずなみカントリー倶楽部への道です。
 この旧道の好待遇は、
 ゴルフ場に繋がっていたお陰です。
 ゴルフ場専用旧道って感じ?
 ここに居てもゴルフ場から
 ショットの音が聞こえて来ます。
 私的にはゴルフって言うと
 おじさんがやるスポーツって印象がある。
 あとサル?
 
 カーブの先には広場になってます。
 何か建物があった?
 木の杭が並んでいる所なんか、
 出入り口があったような跡があります。
 で、ここにもアタマの無いカーブミラーが。
 はずして他で流用してる?
 支柱がやけにきれいなのが変な感じ。
 
 カーブを廻ってまた支柱だけのミラーが。
 いや、ここにあるのは変でしょ。
 だってカーブの内側にあります。

 あ。そうじゃなくて、
 これは広場にあったであろう
 施設のための物らしいです。
 しかし今は何もありません。
 なんて侘びしい眺め。
 こんなにもいい天気なのに。
 
 現道に出て来ました。
 目の前には次の廃道
 「第3廃道」が見えてます。
 例によって電線が廃道側に廻って行きます。
 廃道はぼろぼろで、
 現道を挟んで、
 旧道とは何という違いでしょう。
 次からは再び
 2月に訪れた時のレポートになります。
【第3廃道】
 単なる広場に見える場所に残るアスファルト。
 しかし、道マニアには
 ちゃんと廃道の姿が見えますね。
 見えない人は目を細めて見てね (ノω ̄)ノ
 え?違う?

 現道はゆるやかな坂で上って行きますが、
 旧道との間には段差が出来てます。
 古い道筋は、地形に合わせて
 アップダウンを繰り返していたようです。
 
 こちらもチェーンと、何かの台?
 簡単な物で封鎖してあります。
 こんな所、知らなきゃ誰も入ってこれません。
 それでも封鎖するのって、
 入って来る車があるってこと?
 
 ここにも雪が残ってます。
 う〜ん… 寒そう。
 路面が砂だらけだけど、どこから?
 って思ってたら、右側に道が。
 林道みたいな道が続いてます。
 どんな道なのか見て来ました。
 急な登り坂になっていて、
 どんどん山の中に入って行きます。
 でもこの道は地形図には載ってません。
 廃道上の砂はそこからの物みたいです。
 どうやらこの林道に出入りする車が
 いるらしいですね。
 よく見ると轍が林道側に曲がってます。
 
 先程の林道分岐を過ぎると
 道は荒れ放題になってます。
 冬でこの状態じゃあ
 夏はすごそうです。
 私、脱いでもすごいんです。
 え?違う?
 
 落ち葉の絨毯を過ぎると
 再びアスファルトの路面が見えて来ました。
 道の上の空間は左右から延びて来た
 枝に占領されつつあります。
 ここも電線の保守点検の用がある限り、
 完全廃道化はまぬがれるでしょうけど。
 
 第3廃道も現道に出て来て終了。
 通り過ぎる車に
 一気に現実世界に引き戻されますね。
 
 今来た方を見てみるとこんな感じです。
 ここは有刺鉄線で封鎖中。
 向こう側よりさらにわかりずらいですね。
 こりゃ絶対見つからないよ。
 それにしても現道は
 実に滑らかに下ってるけど、
 これもやはり地形を改変しているのかな?
 ちなみに、目の前のガードレールには
 ヘキサのシールが貼られてます。
 次は第4廃道です。
 ちょうどここの反対側から始まります。
【第4廃道】
 上の写真の場所から振り返って見ると
 4番目の廃道が目の前に。
 ここは前の3つの道とは違って
 廃道後もしばらく
 使われていた形跡があります。
 では、行ってみましょう。

 でも続きは後編で。

[2005年2月現在]

どれも短かめの旧・廃道ですが、雰囲気のいい道ばかりでした。
後編は小ネタから始めてみます。
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