【岐阜県・県道66号線-廃道群】後編
岐阜県南部を走る国道19号線と平行するように通る、県道66号線は快適な道路になっています。
その快適な現道の脇には、薮に沈みつつある廃道の姿があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 県道の廃道を3つ見て来ました。
 お次は4番目の廃道です。
 見てみるとわかりますが、
 小ネタです。
 このレポート自体が小ネタの集合だけどね。
 つまんないかもしれないけど、
 寛大な気持ちで見てやって下さいな。

【第4廃道】
 さあ、4番目の廃道に来ました。
 すでに全部見えてます。
 本来なら小ネタにすらならないですが、
 前後の関係でレポートします。

 ここは柵が置いてあります。
 あまり役にはたってませんが…
 しかし、この場所の形をよく見てみると
 これって退避場所かパーキングスペース?
 現道の路肩にある四角い物は
 何だか花壇の跡みたいです。
 
 ここは何らかの形で利用されてたみたいです。
 しかし今となってはお払い箱。
 ただの無駄なスペースになってます。
 二重の廃物件って訳ですね。
 ここの路面にも砂が乗ってるけど、
 どこから流れて来たの?
 右側の土が出ている所から?
 
 あっという間に終わり。
 こっちは車止めに石が置いてあります。
 その手前に小さな看板が立ってるけど、
 何て書いてあるのかしら?
 え〜と…「ポイ!捨てないで」だって。
 ポイ捨てと掛けている?
 面白いですね。

 何とか話題を増やした…
 こういうのって、ある意味大変です。
 で、次はここの廃道群で最長の廃道です。
【第6廃道】
 本当なら「第5廃道」が先に来る所ですが、
 探索の順番がこちらの「第6廃道」が先なので
 あえて5番目と6番目の順番を入れ替えました。
 しかも今までとは逆向きに進みます。
 この写真の場所は本来なら、
 一番最後になるはずの場所です。
 ここより「第5廃道」に向かって行きます。
 さて、ここは車止めがされてなくて
 普通の脇道のように見えますが、
 柵は草むらに突っ込んでありました。
 誰か車で侵入したの?
 
 ここからしばらく直線が続きます。
 現役かと思わせるきれいな道です。
 ですが、路面に何か毛のような物体が…
 ねずみか何かの死骸かな?
 ってよく見たら動物の毛皮だ。
 犬か猫?まさかキツネ?
 でもよく見るとタヌキらしいです。
 それで中身はどこに?
 …食べられちゃった?
 真相はわかりませんが、
 ちょっと恐いので、さっさと行きましょう。
 
 一旦廃道は現道に接近。
 しばらく新旧県道が並んで行きます。
 廃道は今までより広い幅がありますが、
 現道の幅に比べたら、おもいっきり険道です。
 この2本の道は同じ空間に有るのに、
 「空気」が違います。
 間に壁が有るかのように、
 向こうとこちらでは世界が違います。
 ある種の断絶か?
 何でもない景色ですが、不思議な場所です。
  あ。よく見たら車の轍が…

 ここにも三角柱のキロポストがありました。
 そう言えば同じ物が、
 国道418号線の廃道にもあったけど、
 県道でもこのタイプを使うってこと?
 「27」と書かれたパネルが付いてますが、
 他の2面は、剥がれていて何もありません。
 やはり「多治見恵那線」と
 書いてあったのでしょう。
 
 再び現道から離れて少しすると
 5番目の廃道、「第6廃道」も終わりです。
 このカーブを曲がれば、
 現道とクロスします。
 
 ここは今までで一番厳重?に封鎖されてます。
 これは不法投棄を防止するため?
 以前ここに来た時、ストーブが捨ててあった。
 いかにも、コッソリと、
 ごみを捨てれそうな場所だけど、
 案外きれいなもんでした。
 これも自治体の努力の賜物でしょうか。

 すぐ目の前には次の廃道
 「第5廃道」が見えてます。
【第5廃道】
 6番目の「第5廃道」です。
 すみません。ちょっとややこしいですね。
 でも、廃道自体は短くて単純です。
 この写真のなかに全体が入ってます。
 すみません。最後も小ネタです。

 で、やっぱり電線は廃道の方を通ってます。
 
 ここは有刺鉄線による封鎖です。
 目立たないので
 写真ですら確認出来ません。
 ひと跨ぎして入ってみましょう。
 路面には、廃道特有の流水による
 まだら模様が一面にしるされてます。
 
 そう言えばどういう訳か、
 一連の廃道には倒木が無かった。
 普通これだけ荒れていれば、
 倒木の2〜3本はあるはずなのに、
 大きな物は無かったです。
 不思議。
 それか、電力会社が清掃してるとか?
 ありえなくは無い話ですね。
 でも、写真の右側の枯れ木がやばそうです。
 台風でも来たら一発で倒れそう。
 
 さっきはよくわからなかった
 有刺鉄線の車止め。
 ショボイもんです。
 目の前には現道から飛び出す様に残った
 旧道の旧線形があります。
 さて、これで県道66号線の旧・廃道の旅も
 お終いです。
 いや、旅って言う程じゃないけど…
 2km程の範囲にこれ程残ってるのは
 珍しいのじゃないでしょうか?
[2005年2月現在]

県道の脇の薮の中に延びる、ガードレールを見付けた事から発見した廃道。
ここは、このサイト上で「路上観察」ネタを始めるきっかけとなった廃道です。
このレポートは、初めての訪問から1年以上経っていますが、
最初は充分な取材が出来なかったのと、
他にもっと面白い物件が沢山あったのとで、ずっと後回しになっていました。
なおこのレポートは改めて訪問した時のものです。
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