【岐阜県・県道66号線-廃道群】前編
岐阜県南部を走る国道19号線と平行するように通る、県道66号線は快適な道路になっています。
その快適な現道の脇には、薮に沈みつつある廃道の姿があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 県道66号線を初めて通 った時は、
 なんて気持ちの良い道なんでしょ♪
 って思いました。
 ドライブにおすすめのコースです。
 でも、ちらっと見えた「あれ」は?…
 県道沿いに残る旧道の痕跡です。

 まずは地図を開いてね♪→■周辺図■

【第1旧道】
 県道の廃道レポートだけど、
 最初は旧道から見て下さい。

 一瞬、同じ写真が2枚並んでる様に見えるけど
 右の2車線路が現道の県道66号線で
 左側が旧道になります。
 元々山を廻り込む様に通っていた道を、
 現道は山を削り取って通したため、
 旧道との間に山の一部が残ってしまいました。
 よく見ると、
 電線がその山の外側を通ってます。
 
 
 ちょっと下り坂になってます。
 少し行ってすぐに右にカーブ。
 ってカーブミラーが支柱だけ?
 いくら旧道だからってそりゃあんまりよ。

 ミラーの左側には旧道から分かれる
 別の道があって、
 この道のために廃道化をまぬがれた様です。
 
 まさに険道の景色。
 よくある山の中の県道の姿です。
 今は快適な県道66号線も
 昔はこんなレベルの道だった訳です。
 雲泥の差ってやつですね。

 しばし、旧道の過去の姿に思いを馳せつつ
 歩いてみます。
 
 すぐに現道に合流して旧道はお終い。
 ここから正面、つまり延長線上には
 旧道の一部がパーキングスペースとして
 流用されています。
 この先にも何箇所か
 こういう場所があります。
 小ネタにもならないセコネタなので
 幾つかは割愛します。
 ちなみに、今はこの旧道
 塞がれちゃってます。
【第1廃道】
 それにしても現道の広いこと。
 ここで撮影している間にも、
 何台もの車が通過して行きます。
 しかも凄い勢いで…
 やっぱり、狭い旧道では
 対応出来なかったのでしょう。
 広く造り直して正解です。
 さて、次は1番目の廃道です。
 左側の草むらに看板が立っている所から
 廃道が分かれてます。
 
 ここも先の旧道と同じく、
 山を廻り込んでいた道です。
 大きな切り通しの脇には廃道ありです。
 さて、廃道の入り口にはパイプと有刺鉄線
 それと草むらと、自然と人工物の
 二重の障壁でブロックしてあります。
 その向こうには荒れた道が続いてます。
 ちょっとお邪魔させてもらいますよ
 とか言いつつ、さくっと侵入。

 これは思った通りの廃道の姿。
 路面中に散乱する木の葉。
 侵入して来る木の枝。
 まだ倒木はないようですが、
 どんどん自然が侵食して来ます。
 こういう所には必ずと言っていい程生えている、
 笹が有ります。
 でも笹って心臓に悪いです。
 踏むと「バサバサッ」と大きな音がして、
 思わず「動物が居る!?」ってビックリ!
 ってビビリ過ぎ?
 
 山を廻り込んで谷?側に出て来ました。
 現道と違い、素朴な景色です。
 こちらの方がより「自然」を感じます。
 狭いけどね。
 
 もうそろそろ現道に出るはずだけど、
 なかなか見えて来ません。
 思ったより長い廃道?
 いやまさか。
 目の前が、何か高くなってるけど、
 これで終わり?
 
 現道に遮られて終わってしまいました。
 これじゃこちら側を現道から見付けるのは
 無理っぽいです。
 大体高低差が3mぐらいあります。
 ここだけは旧道との差が解消出来ず、
 旧道は見捨てられたようです。
 電線すら現道の方を通ってます。
 まあ、どのみち
 旧道は使い道が無いですけどね。

[2005年3月現在]
【第2廃道】
 2番目の廃道は、
 ゴルフ場の前から始まります。
 ここは小さな谷を「内側」に廻り込む道です。
 先にレポートした旧・廃道より早い
 2月の探索なので
 路面とかにはまだ雪が残ってます。

 ここからのぞいてみると、
 山の中に入って行ってしまう様に見えます。
 夕方とかの薄暗い時に見たら
 けっこう無気味そう。
 
 入り口は有刺鉄線でガードされてます。
 なんか微妙な感じ。
 人なら簡単に跨いで入れるし、
 車でもちょっと無理すりゃ入れそう…
 だからって踏み倒して入っちゃダメよ。
 っていうか、簡単にどかせそうなんです。
 積極的に封鎖してはいないようです。
 
 積極的な封鎖じゃない理由としては、
 旧道を通っている電線があります。
 保守点検のためにトラックなんかが
 入れる様になっているんでしょう。

 封鎖されているだけに
 落ち葉が散乱していて荒れ始めてます。
 右側に電柱が見えてますね。
 今や電線のための道っていうわけ。
 
 路肩のデリネーターも錆放題になってます。
 谷をはさんで現道が見えてます。
 こういう所じゃ橋を架けて
 道を真直ぐに通したりするけど、
 現道は築堤で、谷をひと跨ぎしてるみたい。
 こちらの方が安上がりだから?

 第1廃道はここで終わり。
 こちらはフェンスまで追加されてます。
 でもチェーンが渡してあるだけ。
 目の前には現役と思われる旧道が続いてます。
 こちらはまだ通行できそうです。
 次はこの旧道を行ってみましょう。

 ―ってところで前編終了。
 続きは中編で見てね♪

[2005年2月現在]

ひとつひとつは大した事の無い廃道ですが、現道沿いに延々と続いていて、
現役時代の姿を容易に想像出来ると言う事で、レポートにしてみました。
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