【岐阜県・下呂市小坂町-送電線の巡視路吊橋】
他の吊り橋を見に来た帰りに、偶然見付けた吊り橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 
 紅葉の隠れた名所?にある
 吊り橋に行きましたが、
 見頃の時期を大はずしでガッカリ。
 それでも何とか綺麗な紅葉が見れないか
 河原に下りて行ったら・・・

 岐阜県の小坂町の鈴蘭高原を走る
 鈴蘭スカイラインは紅葉の名所です。
 そこが見頃だと言うので、
 近くにある観音滝の吊り橋に行ったけど、
 こっちはほとんど散ってた。
 まあ、見頃になってから
 1週間ぐらい後に行ったせいだろうけど…
 それでもまだどこかに残ってるはずと
 あたりを見れば、向かいの山に残ってる。
 下を流れる川からならよく見えると思って
 脇道から河原に降りて行くと…
 
 取水堰がありました。
 どこに水を送ってるのか知らないけど、
 小さな取水口がありました。
 と、その時、なにやら気配が…
 このあたりに吊り橋がありそうな気がする。
 いやまさかね。
 そんな都合良く… って、あった!
 え?マジ?
 本当に吊り橋がありましたよ!
 私って超能力者?
 
 ─なワケないって。
 取水堰→発電所→吊り橋って連想から
 無意識のうちに吊り橋を思い付いただけ。
 で、水路の上にフタをした通路を歩いて
 橋に到着。
 オール金属製の頼もしいヤツです。
 目の前のコンクリの箱が
 なんなのか分からなかったけど、
 これがアンカレージです。
 すごい邪魔そうです。
 
 バリバリの現役物件ですねぇ。
 では、橋の名前を探しましょう。
 でもやっぱり無かった。
 銘板とかは無かったが、
 橋の正体の分かる看板があった。
 この橋は中部電力が、
 送電線の巡視用に架けた橋だそうです。
 業務用の吊り橋と言う訳ですね。
 それと「通行中に災害が発生しても
 当社は責任を持ちません」ですって。
 つまり渡るのは自己責任でって事です。
 
 あ。こんな足下にも看板が?
 「制限荷重150KG」
 150キロまでは渡れるみたいだ。
 でも、人数じゃなくて重さで?
 これはあれですか?
 渡る人が、荷物を持ってる時、
 合計で150キロ以内ってコトですね。
 私は軽いので問題無しです( ̄▽ ̄)
 
 さあ、では渡りましょう。
 足下は金属製の板でしっかりしてます。
 さすが業務用。
 
 床板はエキスパンドメタルって言う、
 網目状の板かと思ったけど、
 違うみたいです。
 これは、金属板に切れ目を入れて
 めくり上げてあります。
 しかも、ギザギザになってるので、
 滑り止めの役目もあります。
 なので、この上で“ズサーー”とやると
 大変な事になりますよ!
 
 橋から見る景色は、
 観音滝の吊り橋で見る景色に比べ
 やや平凡に感じます。
 っていうか、紅葉終わってる。
 あと2週間早ければ、
 一面黄色の世界だったかも?
 

 渡った対岸は
 一面落ち葉だらけ。
 すっかり冬枯れの景色です。
 ホント、あと2週間早かったら…
 でも、夏は緑豊かな森になってるね。

 
 ちょっと巡視路を上がって来ました。
 木が枯れてるおかげで、
 橋がよく見えます。
 木造橋ほどの風情はないけど、
 これはこれでイイもんです。
 
 さて、最後は恒例の橋の裏側です。
 錆びてる部品と、
 錆びてない部品があります。
 橋桁の部分を交換したからですね。
 それとも、川が増水した時に
 流されたから?
 さっきの看板に「災害が発生」って
 こういうコトなんですか?
 …ガチですね…
[2011年11月現在]

紅葉を見る為に、河原に下りて偶然見付けた吊り橋です。
冬ならば林道から見る事が出来ますが、夏には木の葉に邪魔されて見えなくなるでしょう。
吊り橋の林道側の主塔は、川岸の岩の上に立てられていて、
川幅の狭い場所を選んで架けられたようです。

2012年の11月に再び訪れました。今度は綺麗な紅葉のシーズンに間に合ったのか?↓
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