岐阜県・県道17号線旧道-旧・庄中橋

【岐阜県・県道17号線旧道-旧・庄中橋】
岐阜県関市を流れる津保川には、県道の旧道跡に架かる、古い橋があります。
青字…ラピスのコメント　■黒字…作者のコメント

　こんな所にこんな物が！
　っていう
　今まで気が付かなかった物シリーズです。
　（どんなシリーズだ？）
　よく通る道から、何気なく横を見たら、
　川に残る橋脚跡を発見。
　気が付かなかったよ～。

　橋の周辺図はこちら→■周辺図■

　　■庄中橋-側面図■クリックすると原寸サイズの物が別窓で開きます

	まず橋の北側から見てみましょう。　ショッピングセンター横から　堤防の上に来ると、　目の前に旧道橋があります。　…よくわかりませんね。　実際、現地で見ても目立たないです。　しかも、この写真を撮る直前まで、　交通取締のパトカーが橋の上に居て、　どうしようかと思った。　幸い？違反車輌を追っかけて行ったので、　このすきに撮影。

	現道の庄中橋が向こうに見えます。　旧道の橋は大小2箇所あって、　大きい方はもうありませんが、　小さい方の橋はまだ健在です。　旧庄中橋は草に埋もれて、　堤防と同化しちゃってますが、　ささやかな親柱が顔を覗かせてます。　意識しなければ、　橋があるなんてわからないよね。

	橋の上はまだ、充分車が通れますね。　でも両サイドは草ぼうぼう。　現役なのこれ？　超・微妙。　ちなみに、後ろに見える山の右側が　V字型に切れ込んでますが、ここが峠です。　県道17号線の、現道と旧道の両方が　ここを通ってます。

	お～っと。行き止り。　もうどこにも行けません。　これじゃあ橋としての役には立ってません。　橋を渡った先にも堤防がありますが、　この堤防の上の道も薮に埋もれていて、　道としての役には立ってません。　なので、とりあえず「廃橋梁」って事で。

	振り返って、もう一度橋を見てみましょう。　きれいな路面に比べて、　欄干は草にめいっぱい埋もれてます。　やっぱり微妙だ。　しかも、最近に補修された所もあって、　さらに微妙。　橋の北には、ショッピングセンター　ジャスコ「マーゴ」があります。　休憩や食事にとっても便利。

	次は橋を横から撮影。　なかなか立派なものです。　総コンクリート造りで、味があります。　でも、あれ？　川がない。　橋の下には地面があります。　しかも、両側は田んぼですよ。　これは陸橋って言った方がいいかしら？

	さらに横にはアスファルトの道が… 　これはちょっと奇妙な景色よね？　この橋は堤防と堤防の間をつなぐための　橋のようです。　たぶん、この橋だけ残った理由は　それではないかと思います。　この角度から見た方が、橋の上の　草の様子がよくわかります。

	下から覗き込んでみた。　元県道なだけあって、頑丈な造りです。　裏側は苔などが生えてなくて、　意外にきれいです。　水気が無いからでしょうか？

	さて、ガードレールの先の対岸の　橋があった場所は整地されていて、　跡形もありません。　他の場所に比べて、　やけにきれいなブロックがあるところが、　橋台のあった所です。　その向こうは現在、浄化センターが建ってます。　こちら側の橋台跡はどんなだろう？　でも草の勢いがよく、薮にはばまれて　容易には近付けません。　また冬にでも来てみましょう。

	しかたないので、現「庄中橋」を渡って　対岸へ行きます。　川の中に飛び石のような感じで、　橋脚の台座が顔を出してます。　わかる人にはわかる、橋の跡。　でも、ついこの間まで気が付かなかった。　こんな調子で、通り過ぎている物件が　まだありそうな気がする。　それで、旧道の位置があそこという事は、　橋を渡ってから、現道につながるまでの　旧線形があるはずです。

	ここが現道と旧道が分かれる所です。　アスファルトの路面が左側に続いてます。　電柱の立っている辺りが峠になります。　上の方の写真で、V字型に切れ込んだ所がここ。　ここから、旧・庄名橋のある方へ　戻って行きます。　昔の空中写真には、旧道が鮮明に写っていたけど、　今はどうなっているでしょう。

	草だらけ。　薮に埋もれてます。　完全に時期が悪いです。　でも、行ってみましょう。　道は正面にまっすぐ伸びていて、　森の手前でカーブしているはずです。　薮と言っても、背が低い草ばかりで、　割と楽に歩いて行けます。　カーブの所まで来た所で、薮がひどくなり、　道がわからなくなりました。　さらにそこからは、急坂になっていて　危なそうなので探索は断念。　写真も撮ったけど、森しか写ってません。

	カーブより先の道は、新しく出来た道から　回り込んで来ました。　先程のカーブを降りて来ると、　この場所に出ます。　ここから旧・庄中橋までの道は、　浄化センターの敷地になってしまい、　今では完全に消えてます。　用済みになった旧道の末路としては、　ありがちですが、　まだまだ人の記憶からは消えないでしょう。　このレポートを見てくれる人がいる限りは。［2005年5月現在］

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結局、1つの橋が残っているだけの、こじんまりとした旧・廃道、廃橋梁でした。
廃道化した部分の路面などを確認するために、植物の勢いの衰えた冬にでも、再び探索してみます。
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