【三重県・いなべ市-千才橋】
三重県いなべ市を流れる員弁川に架かる、途中の抜けた橋。 青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント |
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おや?こんな所に橋があんの? で、航空写真で見たら 何と、橋桁が途中で無くなってた。 これは廃物件なのかな? さっそく現地に行ってみました。 |
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場所は三岐鉄道東藤原駅の東側。 と言っても、ここから 駅は見えないのですが。 画面の外の右の方には 石材を加工する工場があります。 遠くに見える煙突は セメント工場の物です。 さて、問題の橋はコンクリ製で 立派な物が架かってますね。 |
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ここは員弁川の左岸になります。 |
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員弁川の河原の幅は広くて |
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ここが橋桁が無くなってる所です。 川の流れてる所だけ無くなってるので 川の氾濫で流されたのでしょう。 対岸はかなり遠くに見えますが、 だいたい40mぐらいです。 |
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河原を下りて下から見てみます。 |
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対岸の橋桁には近づけました。 |
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4枚目の写真にも写ってましたが、 |
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水中のこれも橋桁ですかね? 橋脚かもしれません。 無くなった部分は 3径間ぐらいなので あと1径間分たりません。 |
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対岸にもこんな物があった。 これは橋桁と橋脚なのかな? 目の前の川を渡れば近づけるけど、 思いのほか深くて ちょっと無理。 では次は対岸…右岸の側から 橋に行ってみましょう。 |
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北側の前川橋を渡り 東藤原駅の前から民家の間を通り、 橋への入口に来ました。 実はこの道は東海自然歩道のルートで、 三重県コースの一部です。 しかし、例の橋が通れないので 迂回路が案内されてます。 ここは通れない道なので 塞がれてますよ。 |
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もう16年以上は |
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ここから員弁川までは 30mぐらいの高さにあります。 けっこうな崖っぷちですが、 柵とか無くてちょっと危険だ。 少し先でヘアピンカーブで 道は向きを180度変えます。 |
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カーブの先には 水路が合流してきて 並んで下って行きます。 水路がやけに白いので この景色の中では浮いてます。 この辺では石灰岩の鉱山があるので 流れて来た石灰分が、 沈殿してるのでしょうか? |
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先ほどのヘアピンから 道が荒れだし 倒木もありました。 でも、まだ大丈夫ですね。 危険な所はありません。 さて、もうそろそろ橋です。 河原が見えて来ました。 |
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橋は道の先に 右斜めに向いて架かってました。 すっかり植物だらけ。 |
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おっ!こっちには親柱があった。 「千才橋」とあります。 「千才」とは、 ここらの地名のようです。 赤く塗られてるけど、 高欄も赤かったんだろうか? 親柱はこれだけなので 竣工年などは分からなかった。 |
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橋の路面も緑のジュータン。 長年放置されていた証拠ですね。 もう復活されないのでしょう。 では、橋を渡って 先っぽまで行ってみましょう。 |
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落橋している先端に来ました。 この下の橋脚は細くて 頼りないので、ちょっと心配です。 橋脚の根元がむき出しになっていて 危うい感じです。 遠くを眺めてみれば 養老山地が見えます。 [2020年1月現在] |
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現在は不通ながら、東海自然歩道のルートの一部だった「千才橋」。 大正13年の地形図には、今よりは短い橋が、すでに描いてありました。 阿下喜村と東藤原村を結ぶ道は2本あり、その内の南側の道の橋でした。 北側の橋は、2車線幅の「前川橋」です。 昭和39年の地形図に描かれた千才橋は、現在と同じ長さに描かれています。 千才橋はいつ落ちたのか? 2004年撮影の空中写真には、落橋の姿が写っているので その頃には落ちていたというわけです。 ■ |
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