【静岡県-佐久間水窪・王台橋】
かつて国道152号線と、山の中腹の集落を結んでいた、朽ちた吊り橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
かつて国道152号線と、山の中腹の集落を結んでいた、朽ちた吊り橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
吊り橋を探してた時に見付けた橋。
他の橋には、
そこに繋がる道が描いてあったのに、
この橋だけ道が無かった・・・
こ・これは、廃物件の予感。
トンネルの手前に例の吊り橋が見えます。
ここからでも、
雑草とか絡み付いてるのが見えて、
実にアヤシイ。
ガードレールの隙き間から、
細い道（夏は激ヤブ）が延びてます。
知ってるのかと言えば、
最初に来たのが夏だから。
薮が酷くて近付けなかったので、
遠くから撮影して来た。
橋桁は木造みたいです。
下を流れる水窪川は結構水が多いです。
白波が立ってて、流れも速そう。
あらためて12月に来ました。
これなら大丈夫です。楽勝です。
主塔は金属製のトラス構造です。
結構古そうな橋に見えますね。
ケーブルに絡み付く雑草が
なおさらそう見せてる。
主塔を見上げてみました。
そんなに大きな物ではありません。
トラス主塔は、この辺りの吊り橋の
一般的なスタイルらしくて、
水窪川にはたくさんありました。
「柵内は危険立入り禁止」
禁止キタコレ！
確かに床板があちこち割れてますよ。
それに欄干も傾いてて、
さわるとグラグラ揺れます！
直すつもりは無い？
銘板とか無いし、
橋の名前とか分からないか… と思ったら
親柱に名前がデカデカと書いてありました。
「王台橋」
おおっ！ なんて立派なお名前。
威風堂々としてますよ。
でも立入り禁止・・・
文字が柱に彫ってあって、
何気に手間かかってます。
「平成九年三月」
え？ この橋って平成生まれ？？
いやいや、どう見たって
昭和生まれっぽいよ？
平成9年に改築したって事だろうか？
それなのに、この荒れ方はどういうコト？
橋桁だけ新しくなったんだろうか？
でもなんかアヤシイ。
それは、平成生まれとは思えぬ
ボロさにあるのかも？
上の写真でも板が抜けてるし・・・
…実はさっきあそこに足を突っ込んだ…
ナイショだ。
で！ 取り敢えず渡りましょう。
ではゆっくり足をのせて…と。
ま、まだ大丈夫。
うわ、壊れてる。廃物件確定？
しかも、腐ってボロボロだわ。
これ平成に造られたはずでしょ？
ありえない放置っぷり。
─っていうか管理放棄？
なんて寿命が短いものなんでしょ。
でもまあ、橋桁が金属製のフレームならば
そんなに心配ないかもね…
隙き間があったので、
下にある桁を触って確認してみた。
え？ あれ？ 木材だよ、これ。
床板を支えてるのが木材って…
マズイじゃん…
どんなにヤバイ状態か分からないので、
途中で断念。
まあ、橋の全容は見えてるしね。
無理はやめておきましょう。
…実は5ヶ月後にも来たけど、
雨降り後だったので、
木材が水を吸ってぶよぶよになってて、
渡るどころじゃなかった・・・
［2010年12月現在］
■
「平成9年」の銘が入った王台橋ですが、竣工か改築かは分かりませんでした。
主塔の構造からすれば、昭和時代に造られたように思えます。
だとすれば、橋桁だけを平成になってから造り直したのかもしれません。
しかし、今ではすっかりボロボロで、渡る事すら出来ません。
雨ざらしの木造建築物とは、かくも寿命が短いものなのでしょうか？
腐ってしまった床板に、新品のように輝く釘が一列に並んでいるのが、
一種異様な光景となっておりました。
■
「平成9年」の銘が入った王台橋ですが、竣工か改築かは分かりませんでした。
主塔の構造からすれば、昭和時代に造られたように思えます。
だとすれば、橋桁だけを平成になってから造り直したのかもしれません。
しかし、今ではすっかりボロボロで、渡る事すら出来ません。
雨ざらしの木造建築物とは、かくも寿命が短いものなのでしょうか？
腐ってしまった床板に、新品のように輝く釘が一列に並んでいるのが、
一種異様な光景となっておりました。
■
道ネタ「橋梁」TOPへ…■