【岐阜県-長良川鉄道・第五長良川橋梁】
岐阜県郡上市の長良川に架かる古いトラス橋。 かつては大井川にあった、明治44年に造られた「ピントラス」という古い形式の橋です。 青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント |
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国道156号線からは、 ちらっと見える青いトラス橋。 なんだか気になっていた古そうな橋。 今日は天気もいいし ちょっと寄ってみようか? 古い鉄橋の位置はここ→■周辺図■ 写真はクリックで大きいサイズが別窓で開きます。 |
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まずは国道脇にあるパーキングスペースに バイクを停めて歩いて行く事にします。 国道からそんなに離れてないし、 簡単に行けるかも? なんて思ったけど、 下に降りる道が・・・ない? 遠回りすればいいけど、それはちょっとイヤ。 でも、目の前に道があるのを発見。 しかし薮だ。 しょうがないので薮をかきわけて行きます。 写真はその道の様子。 木々の向こうに見える橋が、メルヘンチック? |
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薮の中の細い道を降りて来ると、 農道のような道に出ました。 目の前には長良川鉄道の築堤があります。 では、鉄橋の方に行きましょう。 築堤の横を川に向って歩くと 道は左にカーブして行き、 鉄橋の下をくぐります。 その前によさげな景色なので、1枚パチリ。 |
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カーブをぐるりと曲がって 見付けたこれは… 橋台の跡? 橋台の跡だ! ここにもっと古い橋があったってコト? でもちょっと調べてみました。 1959年9月の伊勢湾台風の時に橋が流され 仮復旧に、支間35m7列2段組みの重構桁(軍用桁) とか言う物が架けられていたそうですが、 これがどうやら、それみたいです。 その後、新たに鉄橋を移設したみたい。 |
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道の上に架かるのはプレートガーター橋。 橋桁の下に鉄板で補強されてる 「溝形補強」と言うタイプです。 |
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こちらの画像は大きなサイズの物が |
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この素晴らしい橋を横から見たくて、 河原をどんどん歩いて来ました。 いいねぇこれ。 長良川は鮎釣りで有名だけど、 ここでは釣りをしてる人は見掛けませんでした。 ちなみに、国道脇のパーキングスペースは、 右側の橋脚の上あたりの 山の中にあります。 |
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ここの河原はチャートで出来ているみたい。 |
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なんて河原の景色に興味が行ってる内に 電車が通りかかりました。 (電車じゃなく、ディーゼルカーだけど…) おっと、これは撮影しなくちゃ。 橋からちょっと離れちゃったので、 小さくしか写せませんでした。 ちなみにこの列車は「ナガラ3型」という車体。 長良川鉄道の主力車両です。 でもすごいネーミング。 長良川だから「ナガラ」なんて・・・ どうせなら「ナガラ1号・2号・3号」のが 面白かったかも? |
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最後に列車と同じ視点から見てみましょう。 と言っても線路内からの撮影は危険なので、 脇からですが。 国道横の駐車スペースに戻る前に、 ここの反対側からも見てみました。 すると不自然なスペースが… 仮復旧橋台に繋がっていた線路の跡です。 まだ残ってます。 [2006年6月現在] |
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第三セクター・長良川鉄道の前身は、1923年(大正12年)10月開通の国鉄越美南線です。 1984年に廃止が決定され、1986年に長良川鉄道に移管されました。 1999年に、平行して走る名鉄美濃町線の、新関〜美濃間が廃止されたため、 長良川鉄道がその替わりになるべく、駅が増設されました。 「みなみ子宝温泉駅」などもその頃に開業した駅です。 しかし経営は順調とはいかず、沿線の過疎化や災害、車のおかげで乗客が減り、苦しい経営状態です。 第三セクター転換時の交付金を積み立てた基金も底をつき、 沿線自治体の支援を受けながら経営しているような状態です。 長良川鉄道を廃線にしないためにも、乗ってあげて下さい。 ■ |
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