【国道418号線-武並旧道】前編
岐阜県で全国区に有名な酷道418号線。その中でも特に有名な八百津区間の東側にも
かつての酷道だった旧道があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 かつては農村風景の中を走っていた道。
 狭いながら人々の生活を支えて来た道。
 現在は広い新道が出来、
 歴史の中から消えようとしています。
 そんな旧道の今の姿はどう?
 さっそく行ってみましょう。


 地図も一緒にどうぞ→■周辺図■

 なにやら酷な道の代名詞みたいに言われる
 国道418号線ですが、
 もうかなりの部分、改善が進んでいます。
 ここもすっかり走りやすい道になってます。
 左側の2車線の道はバイクで走ると
 なかなか楽しめるカーブとかあって、
 皆さんこちらを利用しています。
 見ての通り、旧道は右側です。
 実はこの旧道、昔通った事がありまして、
 その時も狭い道だったと記憶してます。
 はたして現在は、いかな様子なのか?
 旧道の民家にはまだ人が住んでいます。
 なんだ、昔と変わらないじゃない。
 
 民家と畑を通り過ぎてしばらく行くと
 さっそく怪しい状況に…
 え?まさか、この先は廃道状態なの?
 いやいやそんな、旧道なんだから
 このぐらいの荒れようは当たり前でしょ。
 よく見ると路面に工事の跡があって
 現役の雰囲気があります。

 でも、こんなに狭い道だったのかなぁ?
 
 昔と変わらないなんてとんでも無い。
 もうすっかり道は荒れています。
 この写真は比較的きれいな路面ですが、
 林の中を通る部分には、
 一面の落ち葉と枝、それに雑草も生えていて
 廃道の様相を呈しています。

 それにしても、なんという狭さ!
 本当に前からこんな幅だったの?
 だってこれじゃあ
 ミゼット2でも目一杯の幅ですよ。
 3ナンバーの車では、脱輪間違い無しでしょう。
 さすが国道418号線、
 八百津区間もかくやという狭さです。
 

 まさにこんな感じの道が続きます。
 枝もいっぱい落ちていて
 通りにくいったらありゃしない。
 しかし、法面のブロックは新品同然です。
 普通、路面がこんなに荒れていれば、
 他の所も同様に荒れている筈なのに、
 このきれいさは何だか違和感があります。

 でもさっきから家とか無いんだけど…
 まさか、最初に見たあの民家だけしかないの?
 ひょっとしてこの道捨てられている?
 なんて考えていたら…

 

 前方に家がありました。
 昔の記憶では、数軒の家があった筈なので
 これがその家なのでしょう。
 え?写真に写ってないって?
 すみません。写して来ませんでした。
 で、その民家を通り過ぎて
 最後のカーブを曲がった所です。
 狭い。狭すぎです。
 もはやバイクしか通れ無い道幅です。
 まじっすか?
 ただの山道にしか見えませんね。
 雑草のおかげで狭くなっているみたいです。

 
 そろそろ旧道も終わりに近付いて来ました。
 前方右側には現道の418号線が見えてます。
 旧道はこの間の高低差を埋めるべく
 一気に下って行きます。
 この辺りは開けた所なので、
 路面はきれいなのですが、
 それにしても狭い…
 誰が見たって、この細い道が国道だったなんて
 信じられません。
 酷道418号線の中でも、最も狭い幅かも?
 あの八百津区間でさえ車で通れるし。
 

 現道との合流地点をやや高い位置から。
 旧道はヘアピンカーブで向きを変えて
 北へ向かって行きました。
 今でもその線形が残ってます。
 この所には車の轍があったけど、
 Uターンのために使われてるかも?

 
 上の写真のバイクが置いてある所から
 旧道の方を撮影した写真です。
 電柱の右側をよ〜く見ると民家が見えます。
 先に言った数軒の家の姿です。
 よく見てこなかったけど、
 もしかして、この家って廃墟?
 廃色濃厚な感じです。
 だってこの道、使われてないように見えます。
 っていうか、すでに廃道でしょ?
 でも気になりますよね。
 これはもう一度見にいかなきゃ。
 後編は再度訪問した時の様子をどうぞ。
[2004年9月現在]

現役時代は素朴な田舎道も、旧道になった今では廃道同然の姿になっていました。
道ネタ「旧道」TOPへ… 後編へ進む…