松本市安曇を流れる梓川に架かる大きな吊り橋を見て来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
水殿ダムと稲核ダムの間に架かる
赤くて大きな吊り橋。
国道158号線沿いにあるってんで
簡単に行けるかと思ったら、
なかなかに手強い物件だった…
かつて「稲核宿」があった場所で、
ちょっとした町になってて
駐車するスペースが無いです。
しょうがないので離れた所に停めて
国道を歩いて現地に行きました。
そして、どこから入るのか分かり辛い。
適当に当たりを付けて入ったら…
ナニコレ？ 廃道？
ダブルトラック…2本のタイヤの跡といい、
これって車が通ってた道なわけですか？
一面雑草に覆われた激薮です。
背が低いので草の絨毯になってますが、
どう見ても、人も車も通ってないでしょう。
本当にこの道でイイの？
地図に描いてある道ですが、
なんか怪しいです。
途中、ヘアピンカーブで
180度向きを変えます。
シングルトラック…人が歩いた跡になった。
さすがにさっきのカーブは
車じゃキビシイでしょう。
それにしても、虫が鬱陶しいです。
カメラをかまえると、
レンズの前を飛び回りやがるです。
いちいち手で追い払って撮影してます。
（￣△￣）ノシ〜ф
あ。橋の主塔が見えた！
よかった。ちゃんと辿り着けた。
薮は大した事ないのだけど、
歩いてる道が、正解か間違いか
分からないのがイヤですねぇ。
さて、橋です。
渡るのに問題は無さそうですが、
どうなんでしょう？
（￣△￣）ノシ〜ф
床板が割れてたりしてません。
通行止看板が倒れてるけど、
関係者すら通ってないの？
これじゃ通行止められないよ。
いやむしろ、
行く方向を指し示すみたいになってる。
それと、ちゃんと銘板があります。
「藤橋」「昭和四十三年十月竣工」
ズズィっと見上げると
長い橋を支える為の
大きな主塔の全景が…
こんな角度じゃないと
大きすぎて写せません。
20mくらいある？
補剛トラスも付いて、
とても頑丈そうです。
床板もきれいで、問題なさそうです。
でも、さっきまでの激薮の道に比べて、
不自然なくらい“きれい”です。
こういう橋には付き物の
動物のウンコもないしね。
誰か掃除でもしてる？
歩いても大丈夫そうです。
振り返ってみると、
なんだか廃物件のように見える。
これって廃物件なの？
それとも現役の吊り橋なの？
現役だけど、放置されてるっぽいし、
分類しづらいですね。
水殿ダムが遠くに見えます。
ダム湖の向こうにダムという
ちょっと不思議な景色です。
重いトラスを吊るすからですね。
橋桁自体が重いので
全然揺れません。
水殿ダムの「中山橋」は
とんでもない事になってたのに…
いえ、別に壊れてた方がいい訳じゃ
ありませんよ。
ダム湖の上に架かる長い橋の
板が抜けてるなんて
おもしろ…じゃなくて
恐ろしいです。
戦々恐々でしたが、大丈夫でした。
ふと思ったのですが、
山に架かる橋は動物も渡るけど、
長過ぎる橋だと渡れないのかも？
っていうか、対岸が遠過ぎて
これが反対側に繋がってるのが
理解出来ないのかも。
私は勿論理解できてますよ。
薮に埋まってます。
特に右側、稲核ダムの方向は
完全な廃道になってます。
冬には歩けるかもしれませんが、
今の季節は無理です。
途中も斜面が崩れてるみたいだし、
ちょっと危険な感じです。
それと、こちら側に銘板は無いですね。
場所的に横からは見えないけど、
なんとか側面が分かる写真を
撮ってみました。
こんな立派な吊り橋が
人知れず放置なんて、勿体ない事です。
まあ、地元の人達は
使ってるのかもしれませんが。
［2012年5月現在］
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水殿ダムと稲核ダムの間には、2本の吊り橋が架かっていますが、
今回の「藤橋」はその内の、西側に架かる吊り橋です。
現役の橋のようですが、廃物件のようでもあり、
人の通行が無いのかと思えば、整備されてる風で、実に曖昧な物件です。
国道から少し離れただけで、まったく人気の無い場所になり、
水殿ダムを正面から眺められる特等席を独り占めできます。
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