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ないんですよ、道路が。そりゃあもうスッパリと。
これはもう崩壊とかいうレベルじゃありません。壊滅です。まさに国道壊滅現場。 向こう側に行こうなんて無謀以外のなにものでもありませんて。 |
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途切れた路面、ぎりぎりの所から撮影してみました。
コンクリートの構造物や擁壁のブロックが河原に散乱してますが、 これだけの広範囲に崩落した割には量が少ないです。 川の流れを確保するために片付けられたのでしょう。 (こんな所に重機を入れたってコト? 信じられませんね) それにしても、あまりに大規模な現場なので画面の中におさまりきりません。すごすぎです。 向こう側の無事な所まで、100メートル以上に渡って滑り落ちたようです。 |
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縦位置で撮影。少しは臨場感が感じられる?
足下は垂直の崖のようです。 でも前方の道の破断面を見ると、こっちの崖も垂直どころかえぐれてるかも? 路面の高さは15メートルぐらいでしょうか。ちょうど恐怖感を感じる高さですが、 何より恐いのは今立っている所が、けっして安全じゃないって事です。 この4枚上の写 真をもう一度見て下さい。 崖沿いに草が一列に生えていますが、これは路面に一直線にひびが入っているからです。 そう、それって路面がずれている証拠ですね。 遠からずここも崩落の運命です… |
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■達原トンネルのある岐阜県上矢作町の付近は、中生代花崗岩類で構成されています。花崗岩は元々侵食に弱く、風化しやすい性質をもっており、ここも例外ではありません。山肌から覗く岩はどれも風化しており、今にも剥がれ落ちそうです。しかも上矢作町周辺は水害が発生しやすい地域でもあり、大雨がふった時は、土砂崩れや道路決壊が多発しています。やはり、この風化花崗岩が原因なのかと…。ここの廃道の場合は、川の流れが道路下の法面
にダメージを与えたようです。激しい水流と風化によってもろくなった岩盤のダブルパンチです。地質そのものが道路敷設に向かない以上、トンネルで迂回する以外の選択肢はないと思われます。
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見事なぐらい、ななめに切り取られています。
擁壁のブロックと側溝のU字溝がそのまま残っているのって、何か異様な光景ですね。 残念ながら今回は、反対側から近付くことは出来ませんでした。 また土砂崩れでもあったのか、トンネルの前後が通行止になっていたからです。 |
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この国道の崩れた原因は、2000年9月11〜12日の東海豪雨によるものです。 かつてここでは、大地震により山が崩れ、天然のダム湖が出来ました。 そのさまが海のようであった事から、この辺りの地名を「海」と言う様になったそうです。 東海豪雨により、河床が洗い流された事で当時の倒木が出現しました。 その埋もれていた木の年代測定から、大地震が天正年間に起こった事が分かりました。 1586年1月、天正13年に起きた天正地震だという可能性が高いそうです。 ● 問答無用な廃道でした。国道418号線の酷道区間にしては比較的走りやすい道だったのに、 いきなりあの崩壊はインパクトがあります。 それにしてもこの国道、いつになったら全線通れるようになるのでしょうか? [2004年5月現在] ■ ようやく通行止が解除になって反対側も見て来ました。[2004年12月現在] ■ |
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