【美浜町-内海トンネル】解決編
愛知県の知多半島先端の、美浜町小野浦にある謎トンネルの正体が判明。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 美浜町の歴史や
 大正時代や昭和初期の
 観光パンフレットなどを
 調べても分からなかった
 トンネルの歴史が
 分かりました。


 かつては、どこにあるのか
 よく分からなかったのですが、
 今はグーグルマップに
 バッチリ載ってます。
 まだ崩れないで
 変わらずありますね。
 
 歴史が分かった…
 と言っても
 この看板に
 書いてあったのですが。
 やはり昭和初期に
 民間で造った物だったのです。
 「きずなの会」で
 立てたものだそうです。
 

 もうひとつあった。
 山越えルート?
 どうやらトンネルの上の
 山を越えて海側に行ける
 道のようです。
 トンネルを造る以前の
 旧道のようなものでしょうか?

 
 斜面の道らしき場所を
 歩いて行く事が出来ます。
 しかもロープまで張ってあり、
 迷う事はありません。
 まあ、私は反対側に
 行った事があるので、
 探索はしませんが。
 
 行きはキャンプ場の方から
 来たのですが、
 帰りは旧道の内海峠を通って
 帰りましょう。
 そうしたら、途中に例の看板が…
 しかも切り通しがあった!
 
 この角度から見ると
 幅の狭い尾根を
 削り取ったのが
 分かります。
 
 看板によると
 ここにも古い道が
 あったそうです。
 
 なかなかに良い雰囲気です。
 土砂で埋まってますが、
 問題無く歩けます。
 これは右の壁が
 崩れたものでしょう。
 本来はもっと狭かったのかも。
 
 切り通しを抜けて
 海岸のある方に出ましたが、
 まったく道なんて
 ありません。
 ここに砂山があったそうですが
 それも影も形もありません。
 全ては歴史の彼方に…

 [2017年11月現在]

内海トンネルは昭和3年に、海岸に下りる為の歩道として造られたとあります。
建設中止じゃなくて、完成していたのです。
海岸側を通る国道が、昭和6年頃に開通したので、
内海トンネルは、3年ばかりの間しか使われなかったのでしょう。
海岸に下りる道は、痕跡すら残っていません。
旧道横の切り通しは「東木庭の切割り」と言い、これも海岸の方に下りられるようです。
この付近は、かつてサンドスキー場があった場所です。
山の斜面に堆積した砂が、スキーに適していたため、昭和7年よりスキー場として営業を開始しました。
ここの砂は珪砂というガラスの原料なので、戦時中に採取され、砂山はほぼ消滅したそうです。
レポート最後の写真の所にも、スキー場のコースがあったのでしょう。
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