【関市武芸川町-宝見トンネル】
岐阜県関市武芸川町を流れる武芸川沿いに、小さな隧道が隠れてました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 

 よく見る鉱物採集ブログで
 廃隧道の情報をゲット!
 まさかそんな所に?
 って場所に小さな隧道が…!
 さっそく行ってみました。


 国道418号から宝見橋を渡り、
 対岸の道を西に行きます。
 400mぐらい走ると
 宝見神社があります。
 そこの道沿いの崖に・・・
 

 あった。これだ!
 これは確かに隧道!
 岩山に掘られた隧道です。
 目の前にフェンスがありますが
 乗り越え…はしないで
 横から回り込んでみます。

 

 隧道の前は雑草で覆われてますが
 歩けない程じゃないです。
 車がやっと通れる位の幅で
 長さはすごい短いです。
 4〜5mくらい?
 最短記録ですよ。
 隧道内はごつい岩です。
 チャートという岩石です。

 
 なぜここが鉱物採集ブログで
 紹介されていたかといえば、
 ここで水晶が採れるそうです。
 壁を調べてみれば
 石英の固まりがありました。
 その表面や隙間には
 小さな水晶がたくさんあった。
 まあ、1mmぐらいのなんですが…
 
 隧道はとても短いので
 すぐ外に出ちゃいます。
 こちらもフェンスで
 塞がれてますが、
 この向こうには
 JAの施設があります。
 
 隧道から出て振り返ると
 こんな感じ。
 隧道と言うより門っていう雰囲気。
 路面は比較的きれいです。
 
 隧道の中と外に
 地層の褶曲が見られます。
 ここより南側では
 こういう地層をよく見ますよ。
 犬山のここの隧道とか。
 
 外の崖の下には、
 窪みがあって
 石仏が置いてあった跡が
 ありました。
 歴史を感じさせる景色ですが、
 隧道は昭和31年頃に造られた
 比較的新しいモノですよ。

 [2018年2月現在]


よく見るブログは道路関連じゃなくて、
鉱物・化石関連の「Kの鉱物採集記録+α」というブログです。

隧道の歴史も調べてきました。
隧道の名前は「宝見トンネル」。宝見と書いて「たがらみ」と読むそうです。
地元から発行された、「ふるさとめぐり」という本には、
「昭和31年合併による新村建設計画により、宝見から舞子・宇多院に至る道路が
荷車の通る程度の道路のため、トンネルを作って道路を拡幅し
部落間の連絡道とした。これによって南部地区の跡部から、
一色・森本をつないで岩佐への幹線道路となった。」とあります。
現在は横に立派な道がありますが、かつては河原だったのでしょう。

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