【静岡県浜松市・気田森林鉄道跡-仙郷橋】
静岡県浜松市の山の中にも林鉄はありました。今回はそこに残された橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 国道362号の廃道のすぐ横に
 雑草をのっけた橋があります。
 それは森林鉄道跡の
 コンクリアーチ橋です。

 奥には篠原トンネルと廃道。
 手前に廃線跡のアーチ橋。
 いい景色ですねぇ。
 橋の前後に道が見えないのが
 廃物件らしさを増してる。
 
 アーチ部分は頑丈そうで、
 かなり重い物も載せられそう。
 実際に何台もの機関車を載せた
 写真を見た事があります。
 高欄は後から付けたようだけど
 元からこれだったみたい。
 
 橋につながる道が分からないので
 隣に架かる新仙郷橋を
 渡った所から調べてみた。
 そしたら崖っぷちに
 細い道があった。
 ここを下りると
 アーチ橋に出られます。
 では行ってみましょう。
 
 冬なので雑草が枯れて
 歩きやすそう。
 バリケードがありますが、
 通行までは禁止されてません。
 
 森林鉄道の橋にしては
 幅が広いですね。
 車が通れそうです。
 通ってた?
 
 国道の下に来ました。
 こちらにもバリケード。
 おや?
 標識がありますよ。
 これは「高さ制限」だ。
 3.5mまでだそうですが、
 やっぱり車が通ってた?
 
 3.5mはここですね。
 新仙郷橋の橋台の通路です。
 実はここよりずっと西側から
 道がついてます。
 
 この橋には珍しく?
 親柱に銘板が付いてます。
 でも読めない。
 なぜかベコベコになっていて
 文字が消えてる。
 これだけが何とか読めた。
 「仙郷橋」
 
 国道側から見た。
 下を流れる杉川が
 平行してるように見えます。
 
 林鉄の線路跡は、
 国道の対岸に続いてます。
 林道みたいな景色で、
 東側の県道まで続いてます。
 さらに行くと林鉄のトンネルを
 再利用した「小石間隧道」があります。
 幅が狭いのに長いので、
 通り抜けは怖そうだ。
[2019年3月現在]

静岡県浜松市天竜区春野町には、気田森林鉄道が通っていました。
篠原貯木場を起点として33kmの距離があったと言います。
仙郷橋の西側のソーラーパネルのあるあたりを70年代に写した空中写真には、
貯木場の姿が写っています。
昭和8年着工、当初は発電所建設の資材運搬用として設立され、昭和26年全区間完成。
昭和34年廃止。(参考「廃墟検索地図」)
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