【国道362号-篠原トンネル廃道】
静岡県浜松市天竜区春野町の篠原トンネル横の国道の廃道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 気田川沿いを走る
 国道362号のトンネルの横
 よくあるパターンの廃道です。
 でも、空中写真で見ても
 よく分からない状態に…

 愛知県から来ると
 篠原トンネルの西側に着くのですが
 トンネルを通って東側に来ました。
 ありました旧道。
 現道より細い道が
 山を回り込んで行ってます。

 結果的にここから始めて正解だった。
 
 1車線かと思ったら
 広くなってた。
 土砂置き場なのか
 土が盛ってあった。
 
 あれ?
 道が埋もれてる?
 これは土砂で廃道を
 つぶしてるわけですね。
 篠原トンネルから出た土砂を
 ここに積んだのだろうか?
 
 道いっぱいの土砂なので、
 上に登って来ました。
 おや。標識があった。
 「最高速度」と「左屈曲あり」
 「幅員減少」があります。
 廃道らしさ満点ですよ。
 
 横に流れるのは杉川です。
 気田川の支流なわけです。
 対岸にあるのはバンガローだろうか。
 人が歩いてるのが見えた。

 ちなみに対岸には、
 気田森林鉄道の線路がありました。
 
 廃道の上の土砂は
 雑草に埋もれてます。
 最初の頃は大した事はなかったけど、
 今は歩くのが大変な状態に。
 でも、どういうわけか
 踏み分け道が続いてる。
 誰か通ってるのかな?

 下にはガードレールがあります。
 
 このあたりで左に曲がります。
 目の前にコンクリの壁があるけど、
 これは切り通しです。
 電柱が立ってるので
 電線は旧道側を通ってます。
 
 90度向きを変えたので、
 トンネル西側に向いてます。
 相変わらず激薮になってます。
 でもまだ大丈夫。
 

 このあたりで踏み分けが
 無くなった。
 横に川があるので
 釣り人が付けた道だったのかな?
 盛り土がずっと続いていて
 アスファルトの上を歩けてないです。


 ここまで来ると
 現道横に架かる「新仙郷橋」が
 見えて来ました。
 と同時に薮の勢いが増して来た。
 雑草の背も高くなってきて、
 すごい邪魔になってきたよ。
 トゲのある植物が無いのが
 せめてもの救い。
 
 今来た道を振り返ってみた。
 雑草しか見えない。
 路肩に続くガードレールぐらいしか
 旧道らしい物はないです。
 空中写真で見ると、
 旧道上は緑で覆われてました。
 夏には歩く事すら出来なそう。
 
 ようやく激薮地帯脱出だ。
 川の上には林鉄跡の橋も見えます。
 だがしかし、ここが一番酷かった。
 枯れた雑草が絡まり
 どこにも抜ける場所がないよ。
 雑草は頑丈で引き千切る事も出来ない。
 ここに来て進退きわまった。
 引き返すわけにもいかないので、
 強引に脱出しましたよ。
 
 久しぶりにアスファルトに立った。
 今抜けて来た激薮はこんな感じです。
 もしここから探索を始めたら
 絶望しかないよ。
 
 ゴールまであと少し。

 ここから現道までは
 桟橋状になってるので、
 トンネルが出来たさいに
 付け替えられたようです。
 
 向こう側は抜けるバリケードでしたが
 こちらはガッチリ塞がれてる。

[2019年3月現在]

篠原トンネルは2002年竣工、2004年共用開始なので、
廃道後15年経っているわけです。
ネット上で2011年の様子が見れますが、
当時はまだ土砂に雑草がほとんどありませんでした。
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