【国道303号線旧道-寒谷橋廃橋梁】
岐阜県揖斐川町の八草トンネルと、奥いび湖の中間あたりにある旧道の廃橋梁。
いかにも旧道という風情で、佇んでいます。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 国道脇になにげにある古い橋。
 ただの古い橋かと思いきや、
 これが国道の旧道みたいです。
 地図を見ると確かにこれは旧道。
 さっそく見てみましょう。

 まずは地図で位置を確認→■周辺図■


 国道303号線を走ってると、
 道の脇に駐車スペースがあります。
 その先には、
 怪しいガードレールが・・・
 それに、立派な親柱を持った
 小さな橋があります。
 ただの村外れの橋にしては立派な装備です。
 やっぱ国道の旧道でしょう。
 じゃ、行ってみる?
 
 あ。それと国道脇の駐車スペースは、
 旧道の道筋を利用したものです。
 
 旧道は、あんまりな扱いをされてます。
 大きな石が置いてあって、
 ちょっとした庭?みたいだし、
 それに坂内村(現・揖斐川町)の
 案内図の看板とか、
 山菜の採取禁止の看板とかあって、
 村の広報スペースみたいになってた。
 橋は雑草だらけ。
 廃道の雰囲気満点です。
 あ〜… でも、よく考えたら、
 これって小ネタだよねぇ。
 
 小さな橋のわりに立派な親柱です。
 コンクリート製ですね。
 ちゃんと銘板があって、
 「寒谷橋」と書いてあります。
 でも、竣功年が書いてある方は、
 薮に埋もれてわからなかった。
 

 欄干です。
 苔むしてます。
 デザイン的には普通でした。
 別段、個性は無いですね。
 雑草がいっぱい生えてますが、
 ここから橋を渡った先は、
 完全に薮に埋没していた。
 この先の旧道は現役の道として、
 集落内を通っているので、
 橋の前後だけが廃道になったようです。

 
 今度は川の上流側から見てみた。
 下の川はちょっとした渓流ですね。
 この川を下ったすぐ先には、
 坂内川が流れてます。
 鮎でも釣れるのか、何人か釣り人がいました。
 
 現道からはこんな風に見えます。
 本当にただの脇道にしか見えない。
 これが国道だったなんて、
 誰も気が付かないでしょう。
 現道に比べると随分細い道だけど、
 国道303号線は、
 昔は全線こんな感じだったのでしょう。

 [2006年8月現在]
 
 2010年の冬にまた来ました。
 今度は邪魔な雑草もなくて
 橋や旧道の全体像がはっきり見えます。
 さて裏側。
 なんだ、けっこう普通な感じです。
 っていうか、新しい?
 昭和時代の雰囲気ですね。
 同じ国道303号線の旧道橋
 阿蘇谷橋が昭和6年なので、
 ここもそれくらいでしょうか?
 
 橋を渡った先にも、
 道は続いてます。
 夏は雑草に埋もれてますが、
 冬は丸見えですよ。
 ガードレールがきれいに残ってます。
 この先は現役旧道の手前で途切れてます。

 [2010年3月現在]

快適国道横に残った、切れ端廃道でした。
かつての酷道ぶりを伝える、貴重?な遺構となっています。
ちょっとした休憩の際に、気軽に散策出来る物件です。
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