【塩尻市-中央本線 旧大岨トンネル】解明編
中央本線贄川駅の南北につづく廃線の遺構。中央本線のトンネルだと思ったのは
全然別のトンネルだった事が判明。もう一度現地に行って来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 やっぱりねぇ・・・
 橋の跡が無いのが変だと思ってたのよ。
 本当の「大岨トンネル」は、
 水路トンネルの東側にありました。
 さあ、どんな姿を見せてくれるのか?

 県道と廃線跡が交差する所から
 少し歩くと・・・
 見えてきました本物の大岨トンネル。
 線路があった所は土で埋められてます。
 埋められたっていうか、
 この土地を何かに再利用するみたいです。
 で、トンネルですが、
 ボロボロになってます。
 目の前にある平らな地面のおかげで、
 変なぐあいに目立ってる。

 リンクのある画像は大きな物が見れます。
 
 横からも見てみましょう。
 山の斜面から、
 ボッコリと飛び出してるように見える。
 他の中央本線の旧トンネルでも
 似たような物があるけど、
 ここは何とも不思議な感じ。
 壁のレンガも崩れてガッタガタです。
 枯れた木の枝が積まれてて、
 もう単なるゴミ置き場。
 
 ポータルから木がはえちゃってます。
 こんなの初めて見た。
 定光寺〜多治見間の旧路線にも
 放置されてるレンガトンネル群があるけど、
 こんなに荒れていません。
 っていうか、この反対側でも
 こんなにひどくないよ。
 
 崩れるというより
 剥がれる という感じ。
 致命的というわけじゃないが
 これはなんとも・・・
 

 ぞんざいに放置されてるのに
 封鎖のフェンスはすごい丁寧な仕事だ。
 ネットが隙間なくピッチリとはめられてる。
 猫の子いっぴき入れないです。
 むろん私は猫の子より大きいので
 侵入は無理ですね。
 それにしても手間が掛かってるなぁ。
 しかも扉があるのは
 中に入ること前提なんですか?

 
 ネットの前に何かあるなぁと思って
 よくよく見たら・・・
 ワナですか? これ?
 この大きさは・・・
 熊捕獲用の罠の“おり”みたいです。
  クマー・・・・・・
 って、熊がいるのここ?
 まあ、居ても不思議じゃないか。
 でも使われてないっぽいです。
 
 上を向いて写真を撮るとご覧の通り。
 レンガの表面が剥がれた部分が
 鮮やかな朱色を見せてます。
 この付近の旧トンネルは
 どこもこんな感じになってます。

 きれいだけど
 どこか病的な感じがしますね。
 
 さて、トンネルの中はというと…
 ネットの目が細かくて
 1眼デジのレンズが入りません。
 なので古いコンパクトデジカメの出番です。
 フラッシュを使っても光が届かないので
 フラッシュ無しで撮影しました。
 ブレてますがちゃんと写った。
 …静寂…といった雰囲気。
 ゴミとかがナイのが逆に違和感がある。
 反対側が塞がれてるので真っ暗です。
 
 最後にトンネルの中から見てみましょう。
 トンネルの前の土砂の様子がわかりますね。
 けっこうな広場になってるので、
 何か造られるのかもしれません。
 私有地っぽいし、
 何年か後には
 近づく事すら出来なくなるかもです。
 さぁて、天気もよくない事だし
 さっさと帰るとしましょう。

[2008年8月現在]

我がサイトを見てくれた人からメールをもらいました。そこには驚きの真実が…!
なんと、大岨トンネルの入口が別の所にある、というものでした。
確かに路盤跡を辿ると、山の中腹には崩れかけた大岨トンネルのポータルがありました。
フェンスで塞がれていて、入る事は出来ませんが、
トンネルの中からは、冷たい空気がゆっくりと流れ出て来ます。
しかし、あの水路隧道はなんだったのでしょう?
中央本線を横切る川が迂回させられたものなんでしょうか?
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