【岐阜県・中津川市-奥の橋】
中津川市を流れる中津川の上流、林道を辿った先に架かる吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 中津川沿いを通る国道363号線を南下。
 「川上」で橋を渡り
 ウエストン公園へ行く道を走ります。
 そこからぐんぐんと上流に向かって
 林道を上がって行くと・・・

 こんな分かれ道が…
 ここまではずっと舗装されてて
 楽に来れました。
 しかし、途中で砂防ダムを造ってたりして
 対向車がありますので注意が必要です。
 さて、ここを下って行くのですが、
 チェーンゲートでさえぎられてるので
 バイクを離れた所に停めて
 歩いて行きます。
 
 林道から川までは、
 結構な高低差があります。
 コンクリ舗装の急坂を下って行きます。
 すると周りの景色が一変。
 木々が黄色く色付いてます。
 紅葉が始まる時期ですが、
 ここはもう見頃です。
 この写真は林道側を見上げてます。
 
 きれいな紅葉の中を歩いて来ると
 中津川の河原に出ました。
 あ。 あった。
 よかった、吊り橋だった。
 空中写真で見付けたので、
 吊り橋だという確証は無かったしね。
 河原は岩が転がる
 「ゴーロ」という状態です。
 水は少ないです。
 
 ここは発電所に水を送る取水堰のようです。
 この橋は対岸の施設へ渡る為の橋です。
 業務用吊り橋ってワケですね。
 アンカレージは地面に埋ってますが、
 メインケーブルにカバーが付いてる?
 この中に凄いヒミツが…
 隠されてるわけありませんね。
 
 正面に来ました。
 ん?
 おお!
 橋の名前が書いてある!
 「奥の橋」
 林道の奥にあるから?
 いや、たぶん地名からでしょう。
 それにしても、
 こんな橋に銘板があるなんて珍しい。
 
 業務用なんでしっかり造ってあります。
 でも、床板が木造。
 なぜ金属にしなかったの?
 木の板はボロボロになるし、
 張り替えの手間も余計にかかるよ。
 
 では、一通りツッコミも終えたことだし
 渡りましょうか。
 渡った感触は…
 まあ、普通ですね。
 金属製のネット
 エキスパンドメタルを使った橋なら
 バウンバウン弾んだのに。
 
 これが取水堰の堤体です。
 ここから下流の発電所に
 トンネルで水を送ってます。
 これのおかげで川の水が少ないのかな?
 

 橋を渡った対岸には
 
何だか知れない機械が並んでます。
 左にあるのは水門?
 特に萌えるような物はありませんね。

 
 こういう所の機械は、
 突然動き出すかもしれないので
 近づかないほうがイイです。
 突然動く水門ってあるのか?
 こちらのアンカレージは・・・と
 持ち上げられてる?
 
 なにこれ?
 主塔が2つ並んでるみたい。
 何かの機械を避けるために
 メインケーブルを持ち上げたんだ。
 あ。これなら萌えるかも?
 
 ここから林道方面を見てみた。
 山全体が色付く事はないようですが、
 いい具合に紅葉してます。
 橋が山の影に隠れてるのが
 ちょっと残念ですね。
 夏だったら
 ここまで日が当たるんだろうけど…
 
 最後に下から。
 この橋は制限荷重500kgだそうで、
 なるほど頑丈な作りです。
 橋桁の下に鉄骨が4本縦に通ってます。

[2012年11月現在]

この取水堰は、下流にある「川上発電所」に水を送る為の物で、
紙製品などを製造・販売する、王子エフテックス株式会社の発電施設です。
この発電所は、中津工場の電力をまかなっているものと思われます。
中津工場は、元々は王子製紙の工場で、1908年に操業を始めています。
水力発電所データベース」によると、川上発電所は1926年12月運転開始だそうです。
奥の橋は、近年になって架け替えられたみたいです。
下流の川上発電所にも古い吊り橋があります。
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