【愛知県・豊田市-王滝渓谷の橋】中之瀬大橋・他
豊田市の中心部の東側に位置する、王滝町と豊松町にまたがっている王滝渓谷。
紅葉スポットであり、「東海の昇仙峡」とも呼ばれる景勝地です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 以前から何となく気になってる場所。
 地図で見ると小さな橋が
 たくさん描いてあります。
 中には吊り橋もあるそうなので
 期待が持てます。

 県道39号線沿いの駐車場に
 バイクを置いて、
 渓谷までは歩いて行きます。
 紅葉してる木がありますが、
 今日は12月中旬で、
 紅葉のシーズンを過ぎてます。
 まあ、おかげで人が少なくて
 いいのですが…
 
 しばらく歩くと
 王滝渓谷の入口に到着しました。
 そこで残念な事実を発見。
 ここにも駐車場があったよ。
 最初からここに停めれば
 歩かなくても済んだのに…
 まあいいか。
 で、遊歩道です。
 コンクリの道が
 川沿いを上がって行きます。
 
 さっそく小さな橋がありましたよ。
 これは…Iビーム橋かな?
 これと言って面白いアレではないけど
 橋の手前に踏み台の石が置いてある。
 何故スロープにしないのだろう?
 これってわざと
 難易度を上げたのだろうか?
 山の中を歩く雰囲気作りの為に。
 
 途中、赤い上路鋼アーチ橋を通り
 さらに上流に向かいます。
 しかし、東海の昇仙峡とは
 よく言ったもんだ。
 (昇仙峡には行った事ないけど…)
 大きな岩が転がる渓流が続きます。
 流れは大小の滝になって
 下流を目指します。
 この遊歩道はそんなに大変じゃないので
 散策にはもってこいです。
中之瀬大橋

 なんて言っている内に
 最初の吊り橋です。
 おお〜。紅葉が残ってるよ!
 赤いもみじが、橋を華やかに飾ってる。
 とは言え、見頃に来たら
 もっと綺麗な景色が見れたのに、
 ちょっと残念ですね。
 

 アンカレージは・・・
 まあ、普通ですね。
 やはり紅葉の名所だけあって
 赤く塗ってあります。

 
 主塔はコンクリート製。
 銘板が下がってます。
 「中之瀬大橋」
 大橋と言う程大きくないけどね。
 このいかにも木の板って感じなのは、
 渓谷の雰囲気に合わせる為ですか?
 あまり成功してるようには
 見えないんですが…
 
 橋桁の方はと言えば、
 歩道橋の様な感じです。
 観光地ゆえ、吊り橋らしさより
 安全性を優先した訳です。
 ちなみに私の思う吊り橋らしさとは、
 高欄の代わりにロープが張ってあって
 よく揺れる事ですね。
 静岡県にある橋が、まさにそれですよ。
 
 先程の主塔を見てみましょう。
 メインケーブルの下をくぐる様に
 枝を延ばす木がありますが、
 これも「もみじ」だそうで、
 紅葉の時季には
 主塔の周りも真っ赤に彩られるそうな。
 橋の名前も「もみじ橋」なんて方のが
 よさそうだよねぇ。
 
 対岸の銘板は平仮名書きです。
 遊歩道を行くと、
 この先には駐車場があります。
 なんか枯れた景色だけど、
 紅葉が見頃の時季には
 綺麗に色付いてるのだろうか?
 
 さて、橋の上からは
 どのような景色が見えるのだろう。
 下の川までは結構な高さがあります。
 あそこにも橋がありますねぇ。
 ちょっと行ってみましょう。
 
 木造の橋です。
 古い橋なのか、あちこちガタがきてます。
 橋自体を支える丸太なんか
 削れちゃってますよ!
 1人ぐらいならいいけど、
 大勢で渡るとヤバそうだ。
 
 壊れそうな木造橋から
 中之瀬大橋を見ると
 高い所に架かってるのが
 よく分かります。
 画面の大半が日陰になってるので
 ダメダメな写真になっちゃってますが、
 紅葉の時季には
 たいそう綺麗なことでしょう。

 では、お次の吊り橋にまいりましょう。
かじか橋

 中之瀬大橋から少し歩くと
 「椿木園地」というのがあります。
 ここでは椿が植えられてます。
 遊歩道の上から次の橋が見える。
 あれが「かじか橋」です。
 橋に銘板とかありませんが、
 現地の案内図に書いてありました。
 
 ここは木造の主塔なんだ。
 と、思いきやコンクリ製だった。
 いわゆる偽木というやつですね。
 コンクリートで木材風に作った物です。
 さっきの橋よりは
 景色に馴染んでる…かな?
 
 ここも床板は木製です。
 落ち葉が積もってます。
 写真には写ってませんが、
 右側に行った所にトイレがあります。
 王滝渓谷ではトイレが整備されてるので
 安心です。
 
 橋の細部を観察すると・・・
 おぉ、吊り橋らしさがありますよ。
 でも、あれ?
 木かと思ったらコンクリだった。
 丸太風に作られた偽木です。
 別にここは木材でもいいでしょうに。
 耐久性の問題でしょうか?
 確かに、木材よりは長持ちしそうです。
 
 対岸の方は落ち葉が積もってますが、
 紅葉の名残でしょうか?
 もみじの葉がいっぱい落ちてます。
 主塔もオレンジ色になってる?
 と、思ったらこれって
 よく見掛けるツブダイダイゴケだ。
 
 橋桁は金属製のフレームで
 頑丈そうです。
 その上にコンクリの偽木が載ってる。
 なんか変な光景です。
 
 対岸に渡ってからの
 主塔と橋桁です。
 主塔は元々色が
 塗られていたのでしょうが
 今やすっかり汚れてます。
 でも、そのおかげで
 横に立っている本物の木と
 区別が付かない程、
 木らしくなってる。
 
 かじか橋より少し離れた所に
 さっきと同じ様な
 木造の橋がありました。
 今度のは橋脚が1本あるけど、
 橋桁の形が変です。
 途中で>の形に曲がってる…
 この橋は丸太じゃなくて
 下に鉄骨が通ってます。
 Iビーム橋の一種でしょうね。
 
 形も変ですが、
 激しくアップダウンしてて
 歩きにくいです。
 橋を渡った先から、かじか橋に戻れますが、
 登山道レベルの細い道になります。
 廃遊歩道のような雰囲気もあります。

[2011年12月現在]


王滝渓谷は、東海環状自動車道・豊田松平ICより東側の、仁王川沿いにあります。
渓谷周辺は、約1億年〜6500万年前に、地下の深い場所で形成された花崗岩で、
伊奈川花崗岩と呼ばれる岩体が広がっています。
山には巨石が点在し、ハイキングやロッククライミングなどで親しまれています。
桜や椿、紅葉など四季を通じて楽しめ、
絶滅危惧種である「ヤマトハクチョウゴケ」と言う、希少な植物の産地でもあります。

紅葉の様子ここで見られます→LET'S GO! あいち

道ネタ「橋梁」TOPへ…