【長野県・塩尻市-贄川北部の吊り橋】
木曽路はみんな山の中でお馴染みの、中山道脇に隠れるように架かる吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 

 JR中央本線の贄川駅の北側の
 さらに北側にも
 危うい吊り橋がありました。
 「塩尻市-贄川の吊り橋」に続く
 細い金属主塔の吊り橋です。


 贄川駅から1kmばかり来ると、
 国道の横から下りる脇道があります。
 脇道は途中で向きを変えて
 反対側に行ってしまいますが、
 目的地に行くのはこちら。
 ダートの方です。
 正面に柵が見えますが、
 道は左にカーブして鉄橋の下を潜ります。
 
 そう、鉄橋ですよ。
 国道19号線に平行して走る
 JR中央本線のプレートガーダー橋の下を
 くぐって行きます。
 
 さっきまで車が通った跡があったけど、
 さすがにこんな道は無理だよね。
 でも軽トラぐらいなら
 なんとか通れそうだ。
 いかにもこれから山の中に入って行く
 そんな雰囲気の道ですね。
 
 道は中央本線の線路に並んでましたが、
 下の川までは結構な高低差があります。
 どうやって下って行くのかと思ったら、
 いきなり道が途切れてた…!
 え? まさか道が無くなってる?
 かと思いきや、あまりの急坂で
 道が途切れてるように見えてたのでした。
 しかも、コンクリの道だ。
 ご丁寧に鉄製の柵まである。
 これは“桟橋”なのかな?
 

 コンクリ道の先は、
 すぐに山道になってしまいました。
 少し歩くと、
 石がたくさん転がる場所がありました。
 これは石垣の跡だろうか?
 川にかなり近付いて来たので
 もうそろそろでしょうか?

 
 落ち葉に埋もれる斜面を
 真っすぐに下りて来ました。
 そして・・・
 お〜〜、あったあった。
 ここも吊り橋だった。
 実際に自分の目で見てみないと
 本当に吊り橋なのか分かりません。
 …あれ? 傾いてる?
 主塔が微妙に平行四辺形になってる。
 

 実は現地じゃ気が付かなかったけど、
 いま写真を見ていて、
 傾いてるのに気付いた訳です。
 左側の鉄骨を見ると、
 本来平行じゃなきゃならない物が
 交差してます。
 これって、ねじれてるんだよね?
 その内、つっかえ棒が必要になりそうだ。

 
 先に見て来た「贄川の吊り橋」と同じく
 何とも弱そうな橋桁。
 弱いだけじゃなく、軽そうだ。
 軽いと安定性が無くて、
 すごく揺れそうだ。
 揺れると言うより、
 体重を掛けると変形しそう。
 橋桁を下に引っぱってる耐風索のお陰で
 渡る事は出来ます。
 
 なんともペラペラな
 エキスパンドメタルでしょう。
 本来頑丈なものだけど、
 金網とたいして変わらないレベルだ。
 流石にこんな所に足を置く気になりません。
 橋桁の金属製のフレームの上を歩きます。
 
 無論、よ〜〜っく揺れますよ。
 その揺れを楽しみながら対岸に着くと…
 おや? メインケーブルがこんな所で
 継ぎ足されてる?
 設置する時に長さを間違えた…とか?
 
 こちらはコンクリの土台に
 しっかりと据え付けられてます。
 あれ? これは橋台か?
 それとも橋脚なのかな?
 
 さて、揺れる橋も堪能したし、
 今度は河原に下りて
 橋を下からも見てみましょう。
 その前に、
 横からの姿も押さえておきましょう。
 今日は11月下旬なので
 森の木もすっかり葉が落ちてます。
 夏は緑の木々をバックにして
 さぞや吊り橋が目立つことでしょう。
 
 下からはこんな感じか〜〜…って、
 上から見ても下から見ても
 あんま変わりませんが・・・
 
 そう言えば、
 主塔を正面からしか写してなかった。
 実に飾り気の無い実用的なお姿。
 こっちの主塔が上げ底なのは
 対岸と高さを合わせるためですね。
 では戻りましょう。
 そ・の・前・に
 この近くにもう1本吊り橋があるのです。
 
 2枚目の写真の
 JR中央本線のプレートガーダー橋の下まで
 戻って来ました。
 そのガーダー橋の橋脚の近くにあるはず…
 あ〜〜 あれですね。
 木に邪魔されて見辛いですが、
 吊り橋ですよ。
 しかし、あそこまで行く道がナイ。
 斜面も急でちょっと下りれない。
 ここは後日、装備を整えてから再挑戦だ。
[2012年11月現在]


奈良井川には幾つかの吊り橋が架かっているようです。
2012年11月現在において、3本の橋を確認しています。
今回は線路沿いを下りて行く吊り橋と、接近不能?の吊り橋です。
落ち葉の積もる柔らかい土の斜面で、上の画像で見るより大変です。

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