【愛知県稲沢市・東海道本線-長野地下道】
かつて東海道本線の稲沢駅には、広大な操車場がありました。
国鉄民営化に伴い、操車場の規模縮小のため、大部分が廃止されました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 今回はちょっとした
 鉄道ネタよ。
 いや、鉄道はそんなに出て来ないか。
 しかも小ネタだし。
 面白くないかもしれないけど、
 まあ、見てくださいな。
 周辺図に代わって今回は空中写 真

 稲沢駅の周りを自転車で
 うろついていた時に、
 なにやら怪しい道を発見。
 道幅を半分近く削ってスロープになってます。
 おかげで車道は、車1台がやっとの幅しか無い。
 怪しい、っていうか、地下道の入り口ですね。
 車止めのポールが立ってるので、
 歩行者用みたい。
 それにしても、車道との境にある黄色い柵は
 けっこう古そうな感じですね。
 
 スロープを下って来ました。
 反対側には軽トラが停まってるけど、
 歩道と車を比較すると、
 なんとか通れなくもない微妙な幅です。
 コンクリートの汚れ具合を見ると、
 ここかなり古そう。
 
 それで地下道の入り口はといえば、
 ちょっとした広場になってる。
 歩行者用にしては広くない?
 それにミラーまで装備されてるし…
 これはもしかして、
 ここは以前は自動車も通ってたのかも。
 狭い地下道に入るために、
 大回りするスペースなのかも。
 
 高さ制限1.8mじゃ、
 トラックは無理だったかも?
 近頃は背の高いミニバンとかが増えてるし、
 通れない車が多いので、
 歩行者専用になったのかもしれません。
 まあ、本当のところはわかりませんが…
 壁の黄色い線は衝突防止のためですか?
 こんな所にぶつかる人っているの?
 

 でも、よく見れば傷がいっぱい・・・
 しかも、コンクリートが削れる程の
 大きな傷ですよ。
 やはりここにはかつて
 車が通っていたのでしょう。
 「お願い」の貼紙に、衝突したら連絡してって
 書いてあるんだけど、
 すでにいっぱいぶつかってます。
 それに、こういうトンネルみたいな物って、
 本来は「橋」って言うはずだけど、
 ここでは「地下道」ってなってます。

 
 そこそこに長い地下道を通り抜けて来ました。
 中は割合い普通でした。
 で、ここが東側の入り口ですが、
 なにやら雰囲気がさっきと違う。
 きれいすぎるし、デザインが近代的すぎる。
 後から知ったのですが、
 ここの地下道はもっと長かったそうです。
 操車場が無くなった時に、
 半分ぐらいの長さになったようです。
 新たな入り口はその時造られたのでしょう。
 それにしても、向こうとはすごいギャップだ。
 

 こちらの柵は濃い色使いで、
 目立たず落ち付いた雰囲気です。
 こういうのが21世紀流?
 目の前には操車場の跡の広い広場が・・・
 おっと。まだ車両が残っている?
 あんなトコロに車掌車が!!
 えぇっ? まだ線路があるの?
 って、そんな訳ないか。
 どうやら、公園を造ってるみたい。
 あの車掌車はモニュメントとして
 展示されているのでしょう。

 
 操車場の跡を東側の県道190号線の
 歩道橋の上から見てみました。
 ちなみにこの歩道橋は今はありません。
 すっごくひろ〜〜〜い。
 左の奥の方にさっきの車掌車があります。
 あそこに地下道の入り口があるんだね。
 以前はもっと手前まで延びてました。
 今は痕跡すら無いです。
 そういえば何年も
 こんな原っぱだったような気がするけど、
 現在区画整理中で、県道沿いにあった家まで
 取り壊されて、無くなってます。
 あちこちに新しい家が建ち始めていて、
 ここも新しい街並が出来ていく事でしょう。
 
 長野地下道の南側にも地下道があります。
 こちらは車がメインです。
 歩行者もいちおうOKです。
 その前には丸い窪みがたくさん付いた、
 滑り止めのコンクリート舗装されてます。
 ここは2.2mの高さがあるので、
 背の高い車もいちおう安心。
 「通学路」の標識もあります。
 こんな所が通学路?
 
 中に入るとすぐにこんな状態に。
 歩道がなくなってるんですけど?
 騙されてる?
 ま・まあ、行ってみましょう。
 今日は自転車なので、
 歩行者の立場です。
 車が来ないのを確認して、
 いざ、侵入。
 
 狭い。
 こんな所を車と歩行者がいっしょに通るなんて、
 ちょっと信じられないです。
 狭いだけあって、
 さすがにすれ違いスペースがあります。
 この時間は車が少ないけど、
 通勤・通学時間帯はどんなんだろう?
 私なら通りたくないかも?
 蛇足ながら、天井と言うより
 ここの場合は“橋桁”のが正解だと思う。
 このすぐ上に線路が通ってますし。
 
 東側から入って来て、
 西側に出て来ました。
 こちらも両側にスロープがあります。
 入り口での撮影はちょっと危険なので、
 外からの撮影です。
 こちらは広い道幅がある。
 3ナンバー車も大丈夫。
 
 今、大きなミニバンが入ろうとしてます。
 ここは入り口の幅が広いので、
 普通に曲がれますね。
 柵は鉄製じゃなくてコンクリート。
 やっぱり古そう。
 この地下道の上の操車場?は現役です。
 だいたい稲沢駅と清洲駅の真ん中あたり。
 南に少し行くと踏切りがあるので、
 狭い地下道を通りたくない人は
 そちらに行くのがいいでしょう。
 もちろん踏切りでは一時停止を忘れずに。
 
 南側からも撮影してみた。
 味のある景色です。
 古い木造の住宅が多くて
 歴史を感じます。
 っていうか地域密着?

[2006年9月現在]

古い住宅地すぐそばで、線路に対して直角にアプローチ出来ないので、
平行にスロープを通しています。
春日井市にも同じような場所があるので、割合一般的なスタイルなのかもしれません。
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