【国道256号線廃橋梁-紅葉橋】
岐阜県の白川町の国道横のに、なにげなく架かっている廃橋梁です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 いわゆる線形改良廃道の一種。
 なる程これじゃ狭いわっていう
 捨てられた橋のレポートです。
 でも、捨てられてなお利用される橋。
 ってゆうか廃物利用?

 周辺図はこちら→■周辺図■


 塞の神隧道に行く途中で
 思わず偶然見付けた廃橋梁。
 やった〜って思ったけど、
 橋の上で釣りをしている人が…
 しかもカップルだし。
 (  ̄ω)チョット邪魔ヨネ…
 え〜と、せっかく楽しそうに釣りをしている
 恋人達を邪魔しちゃ悪いので、
 この橋を調べるのは後回しにしましょう。
 さて、塞の神隧道を見て来て
 再び戻って来ました。
 うざいカップルがいないので、これで橋を…
 あらうっかり本音が( ̄▽ ̄)
 

 冗談はさて置き、
 まずは親柱を見てみましょう。
 【昭和二十八年二月竣功】
 なる程これは古いです。50年以上前ですね。
 今は沢山の花で飾り立てられてます。
 で、橋の名前の方は…
 植物がいっぱい生えていて見えません。
 困りましたね。
 向こうにある新しい橋が「紅葉橋」なので、
 こちらは「廃橋梁-紅葉橋」って事に。
 秋になったら、さぞ紅葉がきれいなんでしょう。

 
 欄干は割と普通。
 型枠にコンクリートを流し込んで
 作った物のようです。
 50年前はこれが、最先端のデザインだった?
 デザインよりも、機能性優先って感じですが。

 下の河原には岩がごろごろ転がっています。
 岐阜県に広く分布している花崗岩ではなく、
 この辺一帯は流紋岩という火成岩で出来てます。
 岐阜県南部の川より、
 幾分やわらかい表情を見せます。
 

 橋桁が普通なら橋脚も普通です。
 橋桁が苔むしているのに、
 橋脚はわりときれいですね。
 ひょっとして、増水時に激しい水流に
 洗われるからでしょうか?

 それにしても、ここなら確かに
 渓流釣りには良いポイントの様です。
 高い橋からなら、魚に姿を見られずにすみます。
 渓流の魚は警戒心が強いって言うし、
 何でも一度、魚に気配を知られると
 なかなか元の場所に戻ってこないそうな。

 
 橋を渡って対岸に着きました。
 雑草だらけです。
 この先の現道との合流する所までは、
 すっかり薮化してます。
 画面の右側にはガードレールが見えますが、
 その先はガードレールではありません。
 木の柵です。
 いくら古い国道だからって、
 木材なんかで大丈夫なんでしょうか?
 
 どうやら大丈夫のようです。
 ここの旧道部分は、歩道として
 再利用されているみたいです。
 木の柵はその時の物でしょう。
 厳密には廃橋梁・廃道とは言えないですね。
 実際に使っている人もいたし。
 でもこれは、明らかにほったらかし過ぎ。
 ここまで造ったんだから、
 ちゃんと整備して下さい。
 でないと、廃モノだと思って
 期待してしまいます( ̄▽ ̄)ノ

 [2004年7月現在]
 
 今はもう秋。
 紅葉の季節がやって来ました。
 ここからは、再訪した時のレポートです。

 紅葉橋は、はたして紅葉が綺麗なのか?
 4ヶ月ぶりに行ってみました。
 現地に着くまで、それ程ではなかった紅葉が
 紅葉橋に近付くにつれて、
 紅く色付く木が増えて来ました。
 写真は紅葉橋から見た佐見川の紅葉。
 名前にたがわぬ、見事な紅葉の風景です。
 昔は紅葉の名所だったのでしょう。
 
 雑草の勢いが衰えたので、
 橋の名前がわかりました。
 やっぱり「紅葉橋」だったのね。
 地名から付けた名前じゃないのは、
 地元ではここの紅葉は有名なのでしょう。
 でも、新旧で同じ名前なのはあり?
 
 前回はよく見なかった橋の延長線上を
 見てきました。
 紅葉橋の西側にある発電所への分かれ道から
 もう一本道が分かれていました。
 それを辿ってみると…
 途中までしかありません。
 発電所関係の道かな?とも思ったけど、
 よく見るとカーブミラーの支柱が立ってます。
 ってことは、かつてここにはカーブが有り
 例の橋の先は、ここに繋がっていたようです。
 現道は旧道にのっかるように造られたのですね。
 なんとまぁ(^ー^)
 [2004年11月現在]

カーブを緩やかにして、車をスムーズに通れる様にするために、古い橋より外側に橋を架け直しています。
そのために古い橋は用済みとなったのですが、今も歩道として残されています。
釣り人のためか、景観を残すためなのか分りませんが、新しい橋の隣でひっそりと働いています。

1枚目の写真の先をそのまま進むと、一番下の旧道のカーブの所に出ます。小ネタですね。
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