【愛知県・県道32号線旧道-木連橋】もくれんばし
愛知県新城市の玖老勢を通る、県道32号線の旧道にある、明治時代の石橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 玖老勢(くろぜ)と言えば、
 豊橋鉄道田口線跡がある所です。
 この付近は、
 県道32号線が廃線跡になってます。
 明治の石橋とは、
 どんなモノでしょ。


 県道32号線を南下して来て
 旧道に入り、
 少し走ると橋に到着。
 目の前が石橋ですが、
 ガードレールのおかげで
 橋がどこにあるのか
 よく分かりませんね。
 

 石橋のアーチは
 路面の下にあるので、
 河原に行かなくては。
 ちょうど下に行ける
 階段がありました。

 
 いかにも古そうな石橋が
 そこにありました。
 こんな所に
 こんなアーチ橋が
 ひっそりあろうとは
 想像も出来ませんでしたね。
 
 石は自然石じゃなくて
 ちゃんと加工されてます。
 石の隙き間にコンクリらしき物が
 つまってますが、
 「たたき※」と言う物だろうか?
 それと、ここからは見えませんが
 反対側には道幅を広げる為に
 コンクリの桟橋状の物があります。
 
 橋の近くにはこんな物が。
 「山寺観音道」と彫ってあります。
 2枚目の写真の看板に書いてある
 「寝観音」というものがあり、
 「山寺の寝観音」と言います。
 観音道とは、
 そこに行く為の遊歩道の事ですね。

 [2016年9月現在]

「木連橋」は明治27年に出来たと言う情報があったのですが、
はっきりした事は調べてないので分かりません。
かつては石製の高欄があったそうで、当時はさぞ重厚な姿だったのでしょう。
※「たたき」とは、消石灰と真砂を水で練ってたたき固めた「人造石」の事です。
明治10年代から30年代に使われた技法で、服部長七によって発明されました。
同じ新城市内にある布里用水の橋にも、この「たたき」が使われているらしく、
建設された年も近いので、木連橋にも使用されていても不思議ではありません。
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