【愛知県・新城市-めがね橋】
愛知県新城市布里には、明治時代に作られた東海地方唯一の水路橋があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 東三河を紹介するサイトで
 見付けた橋です。
 古い水路橋だそうですが、
 どんな物なんでしょ。


 県道436号線から
 集落の南側のはずれの道を
 西に入って行くと、
 舗装の終った先にあります。
 木のトンネルみたいに
 なってるね。
 
 橋の上はただのダートなので、
 下を流れる川に降りてみます。
 川だと思ったら枯れてます。
 おかげで橋を真横から見れる。
 
 丸石を積んで造った
 立派なアーチ橋ですよ。
 ちょっと乱雑なのが
 明治らしくてナイスです。
 めがね橋と言われてますが、
 アーチ1つじゃ
 “めがね”じゃないよね?
 
 川に水が無いので
 アーチの下にも行けます。
 何だか表面が滑らかだと思ったら、
 コンクリで隙間が
 埋められてます。
 型枠の跡があるので、
 板を並べてコンクリを
 流し込んだのでしょう。
 
 普通のアーチ橋では
 見ないものが…
 大きな穴があいてます。
 実はコレ、
 水路のゴミ抜き用の
 穴だそうです。
 

 貴重な明治の土木遺産なので
 橋のそばには
 こんな看板が立ってます。
 ふむふむ、この水路橋は
 平成5年まで使われたのですね。


 [2015年5月現在]


豊川の支流巴川から取水する布里用水は、地元の有力者4人によって計画されました。
明治8年に着工し、明治12年に完成しました。工事費は3,000円
この橋は、地元の石工の棟梁・中尾又吉のもと、集落の人達によって造られました。
全長5kmあまりの用水ですが、途中には未完成で放置された隧道もあるそうです。
布里用水については、「産業遺産」のページ内の
愛知県鳳来町の布里用水と水路橋」に詳しいです。
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