【岐阜県・県道486号線-旧・白谷橋】
岐阜県中津川市の付知峡手前の旧道にある、廃トラス橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 
 県道486号線の
 線形改良廃道なんですが、
 大きなトラス橋が架かっていて
 いつか見に行ってみようと思いつつ
 ずっと放置していた所です。
 ようやく見に行って来ました。

 これが立派なトラス橋です。
 木々に囲まれた
 谷の上を渡っています。
 でもここって、
 もっと木があったはずですよ?
 いつの間にか伐採されて、
 橋がよく見えます。
 

 ここは新しい橋を架けて
 カーブをシュートカット
 しているタイプの線形改良です。
 新しい橋の横にある
 廃道の入口から
 入ってみましょう。

 
 旧道はすっかり
 雑草に覆われてますが、
 車が入って来る事があるのか、
 わだちが付いてます。
 それにこんな標識があった。
 警笛ならせですね。
 

 このあたりは、
 路面が雑草に完全に
 覆われてます。
 すっかり廃道の雰囲気。
 でも、すぐに終っちゃいます。
 橋までしかありませんしね。

 
 ぐるりとカーブで曲がって行くと
 橋が現れました。
 

 近付いてみると、
 フェンスがあって通行止め。
 手前には汚れたコンクリの
 駒止が残ってます。

 
 橋の全体像が写せないかと、
 路肩から飛び出した
 岩の上から見てみました。
 ダブルワーレントラスですね。
 きれいな銀色ですが、
 床板が無い。
 

 どうやら水管を通すために
 再利用されてるようです。
 点検用の通路がありますが、
 元は1車線の
 広めの橋桁だったみたいです。

 
 あれ?渡ってる?
 実はフェンスに鍵が無くて、
 ちょこっと入って来ました。
 通路はグレーチングという
 鉄の網が敷いてあり、
 下が丸見えです。
 トラス桁の方の幅が広いので
 あんまり怖くないです。
 
 これは何だろう?
 水管の圧力が上がったら
 ここから水が出て来るのだろうか?
 高欄の一部が無くて
 チェーンが張ってあります。
 メンテのために、
 ここから外に出るのかな…
 ・・・こわいですね・・・
 
 あと少しで対岸って所まで
 歩いて来ました。
 この先のフェンスは
 開かないだろうから、
 ここで引き返します。
 
 振り返ってみると
 こんな景色です。
 昔はこんなに
 見晴らしが良く無かったはず。
 
 下を見ると
 面白い物があります。
 左下にあるコンクリの物体は
 林鉄の橋脚です。
 (たぶん…)
 付知森林鉄道だそう。
 
 現道の白谷橋を渡り
 対岸の旧道に来ました。
 今はひらけてますが、
 かつては木がいっぱい
 生えてました。
 

 やっぱりこちらのフェンスには
 鍵ががっちり掛かってます。
 傍らには馬頭観音らしき
 石仏が2体ありました。

[2017年7月現在]


国道257号から付知峡に行くときは必ず通る、県道486号線の線形改良廃道です。
かつての県道の橋が、水管の橋として再利用中です。
ここより北側にある、「たかだるの橋」と似ているので、
建設時期が近いのかもしれません。

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