【岐阜県・郡上市 - 九鬼橋】
内ヶ谷ダム建設現場の近く、県道52号線の旧道?に、とんでもない橋があった。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 ネットで見付けた面白い橋。
 どこに何があるのか
 分からないものですね〜
 ちなみにここのブログです

 国道156号から
 ぎふ大和IC方面に曲がり
 県道52号線を進みます。
 内ヶ谷トンネルを過ぎて、
 どんどん行くと、
 道が細くなり
 心細くなった頃にここに出ます。
 「出合橋」と言います。
 
 その出合橋から下を見ると…
 あった! あれだ!
 なるほど変わった形です。
 一見トラス橋に見えるけど、
 これは吊床板橋だよ。
 のぞみ橋のような
 オシャレさんじゃなくて
 実用本意のデザインだ。
 このスタイルは初めて見た。
 

 橋へのアプローチは
 出合橋を渡った先の
 ここから。
 道があるように見えないけど、
 旧道?があります。

 

 最初は雑草がひどく
 1車線も無い様な道です。
 歩いて行くうちに
 徐々にましになってきました。
 突き当たりまで来ると
 右にカーブしてます。
 実はここから林道が分岐していて
 正面の薮にも道がありますよ。

 

 曲がったとたん激薮に・・・
 どこに道あるの?
 でも、なんとか路面が分かります。
 ガサガサと薮こぎして、
 橋に向かいます。
 ああ、そうそう、こんな所なので
 熊除けの鈴を付けなくては。
 では、チリンチリンと参ろうwww

 
 数十メートル歩くと
 すぐに橋に着きます。
 薮に沈んでますが、
 かつては車道だったのでしょう。
 おや?標識が立ってますね。
 これは重量制限だろうか?
 画像を拡大して見ると
 「0」と読めたので
 0.8tとか0.9tとかかな?
 

 いい雰囲気だよ。
 いかにもな廃景。
 いかした鉄橋だ。
 いきましょう、さっそく。

 
 橋の上はグレーチングだ。
 鉄板部分は、タイヤが載る所なのね。
 高欄じゃなくて
 ガードレールなので
 まるで仮設橋のようだ。
 
 渡ってみた。
 予想と違って、全然揺れません。
 でも、車が通ると
 少し揺れたんじゃなかろうか…
 対岸は枝が覆い被さって
 ちょっと通れなさそう。
 
 ガードレールなのに
 銘板があありました。
 「九鬼橋」
 
 反対側にもあるけど
 全然ダメだった。
 これは「亀尾島川」だそうです。
 地図では内ヶ谷川とも書いてある。

 それと、地形図見たら
 この辺は標高680m以上あった。
 
 床のグレーチングから
 下を見ると、
 橋の下部工が分かります。
 でもちょっと見にくい。
 
 隙間からの撮影は
 これで精一杯ですね。
 橋が乗ってるのが、
 ワイヤかと思えば違いました。
 鉄の長い棒を5本並べて
 その上に支柱を立てて
 橋桁を乗っけた構造です。
 鉄の棒にはターンバックルがあり
 それで調整するみたいです。
 
 ガードレールを支えるのは
 ちょっと頼り無い支柱。
 根元に三角の部品を付けて
 補強してます。
 下を流れる川は
 中々の渓流です。
 
 ではお次ぎは
 反対側から行ってみよう。
 出合橋より東側に100mぐらい行くと
 分岐があります。
 こんな道ですが、
 通行止されてなくて
 車でも入れるみたい?
 
 反対側より歩き易いです。
 車が通るのか、
 ダブルトラックが出来てる。
 
 路面が草に覆われ、
 出合橋の下をくぐる所になると
 一気に雑草が多くなり
 すっかり薮になってます。
 まだ行ける雰囲気だけど、
 鬱陶しそうなのでここまで。
 
 こちらからは橋が見えます。
 向こう側では
 横から見た写真が撮れなかった。
 じゃあ下から…
 と思ったけど無理だった。

[2020年8月現在]

九鬼橋は県道52号線の旧道みたいですが、
橋を見ると県道らしくないので、
林道の橋なのかもしれません。
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