【静岡県・浜松市天竜-桑島橋】
大井川の吊り橋を見た帰りに見付けた、車も渡れる赤き吊り橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 国道362号線沿いの
 春野町川上と言う所で
 見付けてしまった物件です。
 帰り道で時間が押してるけど、
 見付けたからには渡らなければ。

 国道から脇道にそれて
 川に向かって下って行くと
 隠れるように吊り橋があります。
 まあ、国道からは丸見えなので
 簡単に見付けられたんですがね。
 
 近づくと姿を現す赤き吊り橋。
 長さの割に幅が広い。
 車も渡れるんだろうか?
 右に分かれる道は、
 河原に下りるようです。
 行ってないので分かりませんが…
 
 鉄骨の主塔は幅も広く、
 左右をトラスで繋いでます。
 でも、橋桁の幅は半分ぐらいだ。
 なぜなんでしょう?
 左に立ってる標識には
 「4.0t」とあります。
 4トンまでは渡れるわけです。
 4トンと言えば、トラックも平気なんだ。
 
 銘板は主塔と橋桁の隙き間を塞ぐ
 柵に付いてます。
 「桑島橋」
 
 反対側には
 「昭和56年3月竣功」です。
 昭和後期生まれなんですね。
 
 さらにアンカレージにも銘板があります。
 ここに付いてるのは初めて見た。
 字がかすれて見辛いですが
 橋のスペックが書いてあります。
 橋長45.80M 径間長45.00M
 巾員2.30M 主ケーブル(7.19)径45mm
 発注者 春野町
 請負(株)正久工業
 と、あります。
 “径”の字が、『彳』の無い字です。
 
 4トンも渡れるとあって、
 床板は鉄板です。
 滑り止めのパターンが付いてます。
 ハンガーケーブルも
 ケーブルじゃ無くて、鉄の棒です。
 歩くとかすかに揺れます。
 
 下を流れるのは「杉川」です。
 水害でもあったのか、
 山の斜面が崩れてます。
 
 頑丈で揺れない橋じゃ
 吊り橋の味わいが少ないですね。
 45m程の長さなので、
 すぐ渡り終わっちゃいます。
 そう言えば何で主塔と橋桁が
 あんなに幅が違うのかと思ったけど、
 この画像のように、
 吊ってるケーブル?の上が広がってる方が
 真っすぐより安定が良いから…
 でしょうね。
 
 はい、渡り終えました。
 この先には家が2軒あるだけみたいです。
 左に見える白い線が
 国道362号線です。
 
 対岸の様子です。
 こちらは開けた景色です。
 本来は住人にしか見れない
 景色ですね。
 
 4トンに耐えれる橋桁だけあって、
 裏側も鉄骨だらけで
 頑丈そのもの。
 さて、一通り見たので
 もう帰りましょうか。
 
 そう言えばこっちの銘板には
 何と書いてあるのかな?
 「かじまはし」
 ・・・?
 え? 「くわしま」じゃなくて?
 「桑」を「か」と読むなんてあり?
 最後にこんなオチがあろうとは…

[2012年9月現在]

国道362号線沿いでは、3本の吊り橋を見付けました。
「桑島橋」「瀬居橋」「一草橋」ですが、
地図などで調べてみたら、まだまだ何本もの橋がある事が分かりました。
観光地化された大井川の吊り橋と違って、リアルな生活感のある吊り橋たちでしょう。
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