【国道418号線廃道-笠置ダム〜町道分岐区間】第4回
岐阜県で一番有名な酷道。国道418号線の丸山ダムと笠置(かさぎ)ダムの間の不通区間です。
すでに廃道と化していますが、今だに国道指定されている、とんでもない道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 第2の橋まで来れば
 ゴールはもうすぐです。
 まずは、橋を堪能しましょう。

 地図はこちら→■周辺図■

 第2の橋にやって来ました。
 ちょっと前までは崖崩れと薮で
 通る事さえ大変だったのに
 ここに来て並の林道レベルになってきた。
 これなら車でも大丈夫?

 右側には砂防ダムがあるけど、
 まったく防ぎ切れてません。
 ダムを越えて、土砂が道まで流れ出てます。
 
 上の写真を撮った所から振り返って
 砂防ダムの横に立っている
 「通行止め」の看板を写してみた。
 何か手の落書きが描いてあるけど、
 八百津方面から来ると、
 国道の不通区間はここから始まります。
 反対側から来た私から見たら
 不通区間がここで終わったってとこです。
 いずれにせよ、ここから車は侵入出来ません。
 ぜったい出来ませんよ。
 ―って、あいてるじゃない!!
 なんか、思いっきりどかしてあります。
 
 今来た方向を撮っています。
 後ろ向きな写真です。
 デザイン的には第1の橋と同じ様です。
 赤い欄干…って思ったら、錆てた。
 本来は違う色だったんでしょうか?
 それにしても、工夫の無いデザイン。
 もうちょっとオシャレに出来なかったのかしらね。
 どうでもいい事ですが、
 実用一点張りってのは、好みじゃありません。
 ホント、どうでもいい事でした。
 
 上り坂になって来ました。
 少しづつ道の標高が上がって行きます。
 あら?これはアスファルトじゃないですか。
 この酷道も以前は舗装されていたみたい。
 あれ?そう言えば笠置ダムの所も
 5〜600mくらいは舗装されてたっけか。
 その間の部分は未舗装だったのか、
 はたまた風化して剥がれてしまったのか、
 今となっては知るすべはありません。
 アスファルトがある方がより廃っぽく見える。

 今度は杉林でしょうか。
 それともヒノキ?
 目には見えないけど、花粉飛びまくりでしょう。
 花粉症の人にはきついかも。

 本当に林道みたいな風景です。
 このまま行くと峠がありそう。

 ちなみに、これを書いている作者は
 花粉症です。
 
 また橋がありました。
 今度の物はけっこう立派そうです。
 下を覗いてみると、
 川がはるかに下を流れてます。
 あらためて高い所を通っているのが
 実感できます。
 しかも橋の所しかガードレールが無くて、
 すごく危ないです。

 忘れがちになるけど、ここって
 現役の国道なんですよね?
 しかも不通区間じゃなくて
 車の通行も出来る。
 出来るからって安易に来ると
 たっぷり後悔しそうですが…
 特にクロカン4WDなんかで来た日にゃあ
 地獄を見そう(>▽<)
 せめて5ナンバー以下の車で来るべき?
 またまた小さな橋があります。
 結局ここまでに、
 大2つ、小5つの橋がありました。
 
 何故だか紅白の柵があります。
 ここだけってどういう事?
 まあ、崩れた路肩を補修したのでしょう。
 「ここ、修理したて」
 気を付けましょうね。

 朱の椿が路面に散らばっていて、
 散華したみたい。
 所々で廃道の景色を彩っていた、
 野の花達が印象的でした。
 
 県道352号線への分岐が現れたら
 目的地まで後少しです。
 ここも有名な場所で、
 国道418号線を紹介してるサイトでは
 必ず出てくる所です。
 左の細い道を下って行けば、
 木曽川に架かる吊り橋、
 「五月橋」に行く事が出来ます。
 その先は、登山道と化した県道が続きます。
 
 これもお約束と言うことで。
 三角形のキロポストです。
 県道352号線の起点になってます。
 見えない向こう側には
 「大西瑞浪線」とあります。
 実はここに来る手前から、
 ずっと車の走る音が聞こえてた。
 何台もの車が走り回っている様な音です。
 しかし周りを見ても道と言えば山道のみ。
 しかも山の中から響いて来ます…
 こ…これは心霊現象なの?
 な〜んてね。そんな訳ないです。音の正体は、
 山を越えた南側にある「YZサーキット」です。

 さあ、やって来ました
 町道分岐ポイント。
 長かった…( ̄▽ ̄)

 右に向かって上がって行くのが町道です。
 この町道を上がって行くと、
 十日神楽の集落に出ます。
 その先は県道353号線に繋がっていて、
 八百津町や恵那市へ行く事が出来ます。
 ここにも看板が並んでるけど、
 路肩や落石に注意を呼び掛けてます。
 もう少し先まで行ってみましょう。
 
 あれ?通行止の看板がある。
 「路肩決壊により当分の間全面通行止」って
 通れないの?
 路肩が崩落して道に穴でも開いているのかも。
 う〜ん、さすが酷道418号線。
 油断なりません。
 さて、今回の目的も達成した所で、
 戻るとしましょう。
 でもまたあの崖崩れと落石と
 薮を通らないといけませんね…

[2005年4月現在]

往復約3時間の道のりで、これぞ「山チャリ」と言う激しい酷道でした。
ここは今だに国道なので、通行出来る最低限の管理はされている様です。
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