【滋賀県・県道285号線-明神トンネル旧道群】
滋賀県余呉町を南北に横切る、高時川上流の丹生ダム建設に伴い、県道が改良されたため出来た旧道です。
地域の期待を背負った「丹生(にう)ダム」は、何をもたらしたのか?
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 3ケタ県道にしては、
 走りやすい道を走っていると、
 あ〜ら、こんな所に旧道が。
 って、旧道の存在は最初から知ってたのですが…
 地図で見付けた旧道を、
 実際に見に行ってみました。

 まずは地図で位置を確認→■周辺図■

 県道を北上して来て、
 明神トンネルを抜け、
 まずは一番北側の旧道からスタートです。
 旧道っていうからには、
 寂れた雰囲気を想像してたけど、
 なんだか広くて立派な道ですね〜。
 でも、「この先行き止り」の看板が…
 これはあれですか?
 現道付近はきれいだけど、
 だんだんぼろっちくなって行く、
 ありがちなパターンですか?
 
 センターラインは無くとも
 十分に2車線幅があります。
 カーブミラーが植物に埋もれてるのが、
 旧道っぽい。

 まだここらはきれいなもんですが、
 この先はどうだろう。
 
 トンネルの横をぐるりと廻って来たが、
 旧道と思えないほどの道幅です。
 トラック同士のすれ違いも、楽に出来そうです。
 へたな酷道よりずっと快適そうなのに、
 なんで改良されちゃったんだろう?
 ちょっと調べてみましょう。
 で、丹生ダム公式サイトを見たところ、
 ダム建設の一環として改良されたそうです。
 ダム工事用道路としての整備なので、
 ダンプカーとかが通りやすい道に
 作り直したのでしょう。
 
 そうこうする内に、
 旧道はトンネルの反対側に来ました。
 って、あれ? 階段?
 現道との間には、
 デリネーターと階段があります。
 なるほど、確かに行き止りだ。
 でもなんで、旧道をかさ上げして
 現道につなげなかったんだろう?
 階段を上がって向こう側を見ると、
 こちらと同じような段差に遮られた
 旧道が続いてます。
 そんな所からは行けないので、
 南側から旧道に入って、ここに再び戻って来ます。
 

 もうひとつのトンネル、
 「七々頭トンネル」を抜けると
 さっきの旧道の反対側の入り口があります。
 ここにもあの看板が…
 「この先行き止り」
 確かに、行き止まってますよ。
 まあ、そこまでは大丈夫って事ですね。
 通行止じゃないって事は、
 通る車がいるってわけなのかな?

 
 これはさっきも見掛けた、
 水を入れて使うバリケード。
 脇によけてあるけど、
 旧道で災害とかが起ったら、
 これで封鎖するのですね。
 それにしても黄色はよく目立つ。
 
 

 路面に細かい石が乗ってる所もあった。
 落石かな?
 落石のような気もする。
 すみません、見て来てからレポートを作るまで
 1年以上空いてしまったので、
 記憶があいまいになってます。

 山から流れ出たものかも?

 まあ、どちらにしても2輪通行注意です。

 
 ここらはきれいな路面だけど、
 さっきよりは狭いです。
 だから改良されたんですね。

 それとよく見ると轍がある。
 やっぱり車が入って来るんだ。
 何のために?
 
 旧道歴は短かそうだけど、
 路肩の雑草が伸び放題で、
 旧道っぽさを演出してる。
 すぐ横には高時川が流れてます。
 もしかして釣りをする人のために、
 旧道が開放されてるの?
 あ。でも、電線が旧道を通ってるので、
 電力会社の車が使ってるかも。
 
 先程の段差に着きました。
 こちら側には階段は無いです。
 そう言えば、わざわざ階段を作ったんだ。
 歩行者の利用を想定してるって事よね?
 なにもそこまでしなくても。
 第一、歩行者はトンネルを通るでしょう。
 無駄な事のような気もするけど、
 何か深い意味があるのかも。

 じゃあさっさと次行きましょ。
 
 さらに南下するとすぐに次の旧道が。
 こちらは地図を見ないと、
 旧道だってわからないでしょう。
 ただの脇道に見えます。
 
 1車線半ってとこでしょうか。
 現道より狭いとはいえ、
 3ケタ県道にしては十分な幅があります。
 平成13年に改良されたっていうので、
 平成18年現在、旧道歴5年ってわけです。
 ここで地元の人とすれ違ったので、
 まだ利用されてるみたい。
 
 途中に空き缶発見!
 すごい古そうだけど、
 これはコカコーラの缶みたいです。
 しかも、見た事も無い菱形模様。
 いったい、いつの物ですか?
 っていうか、いつからここにあったの?
 
 こっちは、何ともないな〜って思ってたら、
 路面に大量の流木が落ちてる。
 流木って言っても、
 小さな物ばかりだけども。
 ここは山からの水が流れる所みたいです。
 ああ、こういうところが旧道ですね〜。
 横を見ると、祠がありました。
 よくある風景です。
 
 ほこら・・・
 って、何?これ?
 石造りの家ですか?
 こんなの初めて見ました。
 仏教でも神道系でもないみたい。
 民間信仰の神様でしょうか。
 この家の中に神様を祀ってるのかな?
 家の中の神様と言えば「納戸神」だけど、
 これはむしろ「田の神」だろうか?
 どっちにしても、変わったものです。
 
 旧道横を流れる高時川は、
 渓流になってます。
 ちょっとした見所。
 
 渓流を過ぎると、間もなく旧道もお終い。
 田んぼの真ん中に出ます。
 現道は、川も山も突っ切って行く快適な道ですが、
 丹生ダムも徳山ダムと同じく、
 色々な問題をかかえているそうです。
 いや、もしかして徳山ダム以上かもしれません。
 近畿地方最大のロックフィルダムの予定が、
 規模縮小されたばかりか、
 完成も大幅に遅れるという、
 地域の期待を裏切る結果になってます。
 2010年完成予定だけど、いつになるのか…
 ・・・何だか難しい話で終わってしまった。
[2005年7月現在]

丹生ダムの工事用道路として、県道285号線は改良され、走りやすい道に生まれ変わりました。
今回レポートした部分は、平成13年12月10日に完成した場所です。
この先にある、ダムの工事現場には行ってないので、現状はどうなっているのかは知りませんが、
国の事業見直しで、完成が大幅に遅れるそうです。
その間にも、ダムに命運を賭けた、余呉町の財政は厳しくなっていく一方です。
その事情を知ってからこの新しい道を見ると、複雑な気持ちになります。
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