【長野県・南木曽町-岩倉の吊り橋】
長野県南木曽町の集落のはずれに住む住人の為の吊り橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 場所は柿其水路橋のさらに上流。
 集落の中を流れる、
 岩倉川に架かってます。
 例によって、
 「信州の架け橋」さんを参考に
 させてもらいました。

 現地では目標物が無さそうなので、
 地図を頭に叩き込んで来ました。
 ここかな?もうちょっと先かな?
 って感じで探して
 見付けたのがこれ。
 この生活感にあふれた姿がイイです。
 向こうに見える2軒のお宅の為の
 吊り橋のようです。
 
 橋に行くためのスロープを
 下りて来ました。
 スロープと言うより車道?
 タイヤの跡があるので、
 ここまで車を乗り入れていたのでしょう。
 主塔は華奢な金属製。
 その前にあるタンクみたいなのは
 なんだろう?
 
 テーブルに載せられた円筒形。
 何かの液体を入れていたタンクですね。
 上の方に貼られたマークで
 何が入っていたのか
 何となく分かるのですが…
 黄色い貝とShellの文字はシェル石油
 昭和シェル石油のことです。
 灯油か軽油を入れていたんでしょうか?
 
 さて、吊り橋を渡ってみましょう。
 高欄などはありません。
 かわりにワイヤが張ってあります。
 それにしても…広い。
 幅が歩行者用とは思えぬ広さです。
 最初の写真を見ると、
 道路と同じ幅です。
 ・・・まさかこの橋って
 車が通れる?
 
 でも、ハンガーケーブルも
 こんなに細いですよ?
 これで数百キロもの重さを
 支えられるのだろうか?
 床板もちょっと頼り無いし…
 

 橋から見た岩倉川の景色は
 中々に素晴らしいです。
 折り重なる木々が
 ちょっとした渓谷美になってる。

 
 幅が広いからなのか、
 あまり揺れません。
 それって、相当重い物が載っても
 大丈夫なように作ってあるから?
 どうだろうか?
 車が通ったような跡も無いし、
 なんとも言えませんねぇ。
 

 渡りきりました。
 こちらのアンカレージは
 地面の中です。
 民家に続く道も、
 歩行者レベルになってます。

 
 で、振り返ってみると
 歩行者用にしては立派なスロープが…
 アスファルトっぽく見えますが、
 コンクリートの板です。
 
 下から見えないかと思ったが
 河原に下りる場所が薮になってて
 雑草が鬱陶しそうなので
 横から見るだけにします。
 橋桁の下は細い鉄骨だけですね。
 コンクリの板も薄いです。
 この橋に車が通れたとしても
 軽自動車ぐらいしか通れないよね。
 
 空中写真によると、
 この先は耕作地と民家があるだけで、
 行き止まりになってます。
 と、言う事は、
 この橋が唯一の交通手段なわけですね。
 
 もう少し離れた所から写真を撮ろうと
 20mぐらい歩いたら…
 あ… あれ?
 廃車が置いてあるじゃない。
 て、ことは…
 やっぱりこの橋は車が通れたの?
 確かに、軽のワンボックスなら
 通れそうですね。
[2012年8月現在]

岩倉川の上にひっそりと架かる、限られた住民の為の橋です。
部外者には用の無い橋だけに、人数制限の注意看板もありません。
車道から直接入れる構造なので、やはり車の通行が可能だったのでしょうか?
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