【国道256号線廃橋梁-ほんぼら橋】
長野県南木曽町で、国道256号線を走っていると、コーナーの内側に廃橋梁があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 こんな所にもありました、
 廃橋梁。
 普通の人は気が付かないような所に
 ボロボロの橋が
 ひっそりとあります。 
 橋の周辺図はこちら→■周辺図■

 国道19号線から国道256号線を
 清内路峠に向って走って来ると、
 この橋はあります。
 256号線は3ケタ国道といえど、
 幅も広くて中々走り易い道です。
 でも、峠に近付くと、
 急カーブと急坂が連続する、
 酷道な雰囲気の道になります。
 そんなカーブのひとつに、
 かつての国道の橋が残ってました。
 写真を見ると、
 かろうじて欄干が草の間から見えてますね。
 
 現道上から見るとこんな具合。
 カーブをショートカットするみたいに
 橋が架かってます。
 橋の前後は薮に塞がれてます。
 橋の上も雑草だらけです。
 問答無用の廃物件ですね。
 
 ではさっそく渡ってみましょう。
 国道に直接繋がってる方から行きます。
 楽そうだし。
 ・・・楽じゃなかった。
 きっちり薮に阻まれた。
 通るのに苦労する程じゃないけど、
 絡み付く雑草がうざいです。
 
 あ。銘板があった。
 何て言う名前なんだろう?
 「□んほらばし」・・・??
 磁器で出来た物だけど、先頭の一文字が
 みごとに欠けてます。
 これは「に」なの?「にんほら」なのかな…
 あと考えられるのは「ほ・ぼ・は・ば」ぐらい。
 でも「ほんほら」なら、
 「本洞」って漢字で書けそうですよ。
 だとしたら三番目の字は「ほ」じゃなくて、
 「ぼ」なのかも。
 でもでも「にんほら」も捨て難い…
 
 反対側には竣功年が書いてあった。
 「昭和三十七年一月竣功」
 って事は1962年ですか?
 2005年現在で44年前ね。
 こっちも割れてますけど、
 車が跳ね飛ばした石でも当たったんだろうか?
 
 橋を渡って来たら、
 こちら側はさらに酷い事になってた。
 橋の真ん中に木が生えてますよ。
 一体どれくらい放置されてるのだろうか?
 10年じゃすまないですね。
 それに、橋から向こうの道がありません。
 土砂に埋もれていて、林になってます。
 もう完全に植生が復活してます。
 現道に出るのに、こっちは本当にひと苦労した。
[2005年11月現在]

今では車で通るのに問題ない道ですが、昔は1車線幅の大変な道だったのが、
この廃橋梁を見てると想像出来ます。
それと、橋はこんな雑草だらけの薮に埋もれた所ですが、下を流れる川はちょっとした渓流になっていて、
紅葉シーズンにでも行けば、それなりに綺麗な景色が楽しめます。

2014年、道路拡幅工事に伴い解体されていました。→解体レポート
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