【愛知県・大口町-花見橋】
愛知県大口町に出来た、新しい木造橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 桜の名所でもある五条川。
 そこを通りかかった時に、
 新しい橋がある事に
 気が付きました。
 いつの間にこんな物が?

 こんな赤い橋が架かってた。
 橋のそばには、
 「木橋作っています」と書かれた
 工事の看板がありました。
 木橋と言えば、
 ここの下流に裁断橋がありますね。
 大きさは違うけど
 似たようなデザインですよ。
 
 前に行った時は工事中で
 渡る事が出来なかったけど、
 完成した頃合いに
 再び行って来ました。
 ちょうど桜の季節で、
 五条川沿いは満開です。
 

 橋の周りにも桜があり、
 花見橋がまさに花見スポットだ。
 でも、花見客がたくさんいて、
 橋の撮影どころじゃないよ。
 なので、取材は後日にしました。

[2023年3月28日現在]

 

 もーいいかい?
 と言う事で、みたびやって来ました
 すっかり桜は散って
 緑の葉に覆われてます。

 まずは正面から。
 歩行者用の橋なので狭いです。

 
 今度は横から。
 この橋の特徴は、
 この出っ張った部分です。
 テラス?のような物で、
 バランスを取るためなのか、
 対角線上にもう一つあります。
 つまり橋の右側の対岸の所にも
 テラスが付いてます。
 

 渡ってみると、
 木造だからか揺れている気がする。
 こちらは橋が
 橋台にめり込むように架かってた。
 そして親柱には擬宝珠が…
 まるで神社かお寺の橋のようですが、
 これはデザインとして
 付いてるだけみたいです。

 
 対岸はすぐに車道があるので、
 注意しなくちゃいけません。
 しかし、橋の前に柵があって
 うっかり飛び出すのを防いでますし、
 横断歩道が横にずれてるので、
 急いでる人も
 いったん落ち着いてから渡れます。
 

 銘板も木です。
 彫り込んであって
 色が塗ってあります。
 木だと5年ぐらいで
 ボロボロになりそうだけど、
 大丈夫なものなの?

 
 こっちは「はなみはし」

 銘板は銅製の方が
 よかったような気がします。
 今更どうせいっちゅう話ですがね。
 
 さて、この橋のキモは下側です。
 さっそく見てみよう。
 木橋と言うのは間違いじゃなかった。
 橋桁や他の部品も木造です。
 錦帯橋なんかと違い、
 シンプルな構造ですね。
 
 横に飛び出たテラスの裏側です。
 こんな構造になってたんだ。
 実にシンプルだけど、
 そこかしこに金属部品が使われてる。
 上の画像にも丸い輪っかの付いた
 パーツが並んでいますが、
 これは足場を吊るす為の物です。
 点検修理の時に使うのです。
 
 橋台に乗せている部分です。
 イマイチ風情がありませんが、
 規制や安全性を考えると、
 こういうのもやむ無しなんでしょう。
 っていうか、こんな所を見る人なんか
 想定外でしょうからね。
 
 上の場所から真ん中方向を見ると、
 思いのほか重厚な橋桁です。
 橋台の四角いブロックが
 アンバランスですが…
 ただ、せっかくの木橋なら、
 こういう所にも気を使って欲しかった。
 

 さっきから高欄に付いている
 四角い物が気になっているよね?
 町制60周年の年に生まれた子供の
 手形と足型を飾ってるんだって。
 60周年の年は2022年の事です。

[2023年4月19日現在]


令和になって木造の橋が造られるなんて、思いもよりませんでした。
 上だけが木造などという、なんちゃって木橋じゃないのは高評価です。
なぜこんな橋が架けられたのか? 現地に立てられた看板によると
「町政施行六十周年あたり、大口町歴代役場職員の創意で架けられました。
 「花見橋」という名称は、この橋で四季折々の表情を見せる桜をご覧いただき
花盛りの折には、花見の名所になってほしい、という想いが込められています」
 との事です。

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