【国道419号線廃道】前編
愛知県と岐阜県の県境の愛知側を通る小原トンネルの横に、なにげなく存在する旧道。
しかしその旧道は人の手を離れ、もはや山に帰りつつあります。
廃道と化した道を、封印するかのごとく設置されたゲートの向こうはどんな光景があるのか?
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 ロードマップを見てみると
 現国道419号線の横に
 まるで今でも通れるかのように描かれている
 旧道があります。
 でもその実体は、廃道のかぎりを尽くした
 通行不能の道でした。

 それと廃道の周りがよくわかる
 地図も見てね→■周辺図■


 小原トンネルより南に少し離れた所に
 国道の旧道の入り口があります。
 「とまれ」って書いてあるので
 しばらくはこの道、車が通行してたみたいです。
 チェーンが張ってあって、
 車の侵入を防いでいます。

 それと、ここからすぐ南側に
 広いパーキングエリアがあります。
 車で来た場合、駐車スペースには困りません。
 でもこの廃道に立ち入っても
 安全は保証しませんけどね。
 

 入り口の雰囲気から
 たいした事ないように見えた旧道ですが、
 ここに来て一転、廃な雰囲気が漂っています。
 頑丈なゲートによって
 完全にシャットアウトされています。

 普通の人ならこの先の惨状を見れば
 入ってみようなどとは思わないでしょうけど、
 廃道好きならむしろ
 行ってみたい度MAXですね。

 
 と言うわけで、
 ゲートをすり抜けて中へ…
 いきなり倒木が道をふさいでいます。
 この先、倒木が大量にあります。
 国道306号線の廃道は落石によって
 通行不能になっていましたが、
 ここでは倒木が
 この旧道の命脈を絶ったようです。
 
 ばったばったと、なぎ倒されています。
 その原因は雪でしょうか?
 風でしょうか?
 それとも何か悪い病気?
 ちなみに私は、まじめな話の時に
 ボケたくなるという病気があります。
 

 警戒標識もばったり。
 笹が侵食の機会をうかがっています。
 まだアスファルトが見える所です。

 

 このあたりまで来ると、
 現道を通る車の音も聞こえません。
 そのかわりにカエルの声が聞こえます。
 たぶんカエルだと思います。
 雨がやんだ後なので元気がいいのかも。
 雨がやんだ後なので道、ぬかるんでいます。
 足もとに注意して先に進みます。

 木が倒れています。
 これで何個めの天然のゲートでしょうか?

 
 車が通らないので、
 木が路上にまで伸びています。
 自然の木々は通行人の事なんか
 考えてはくれません。
 でもそこがいい?
 
 ガードレールが宙に浮いています。
 斜面が崩落したのでしょう。
 ここからじゃよく見えないけど、
 路面の裏側の土がごっそり崩れて
 ひさしの様になってるんじゃ…
 そして誰かこの上に乗った時
 路面ごともっていかれちゃう…
 なんてね。
 
 こんな通りやすい所もけっこう残ってます。
 でも、もう少し行くと…
 
 一面の倒木が道をふさいでいます。
 無理をすれば、行けなくはないけど
 反対側から廻ってここまで来ることにします。
 と言う訳でいったん撤収。
 現道のトンネルを抜けて再チャレンジです。

一見なんでもない旧道がとんでもない廃道になっていました。次は反対側からのレポートです。
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