【国道418号線-達原廃道】再訪問編-2
岐阜県と長野県の県境を縫うように走る、国道418号線の上矢作町の旧道区間には
破壊の限りを尽くした廃道部分があります。
今回は、東側の廃道部分の探索パート2です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 前回はあっという間に終わってしまいました。
 そりゃあもう、あっけないぐらいにね。
 通行止が解除になって、やっと行ったのに
 廃道はわずかしかありませんでした。
 という訳で、今回は河原の方から
 例の国道壊滅現場を目指します。


 国道が崩れて大きな段差になっている所から
 河原に下りて来ました。
 上を見上げれば、旧道部分に残った
 ガードレールがあります。
 思えば初めてここの廃道に来てから、
 もう1年もたってるんですね。
 我ながら、すごい執念と言うべきか…
 っていうか、負けず嫌い?
 行けませんでした。終わり。
 では、自分自身も納得できません。
 何としても、この先を確認しなければ。
 

 河原には、大小様々な岩が転がってます。
 その中に、場違いなガードレールが
 まるで不法投棄された建築廃材のように
 至る所に転がっていて、
 異様な景色になってます。

 この辺りはまだ歩きやすいです。

 
 ここが前回のレポートが終わった場所。
 垂れ下がったガードレールを
 下から見上げると、こんな感じです。
 しかし、思ったより高さがありますね。

 ああ、そう言えば前回、路面にたくさんの
 動物の糞があったけど、
 あれってどうやら猿の物みたいです。
 ついさっき、2〜3匹の猿が
 山から河原の方に歩いていくのを見ました。
 それにしても道の上はうんこだらけ。
 きたないなぁ。
 
 電柱か何かの残骸が横たわってます。
 道路の設備がみんな落ちて来たみたい。
 
 ここからは初めて見る景色。
 ただの崖、山の斜面に見えるけど、
 かつてはこの上を、国道が通ってました。
 と、言う事はわかってるけど、
 わかっていても想像出来ません。
 画面奥のあの場所から、頭上を通って
 道が伸びていたなんて… ねえ。

 ちなみに来た方向を振り返って撮影。
 この崖、けっこう高さがあるので、
 ちょっと… いや、かなり恐いです。
 今にも岩が落ちて来そうです。
 
 前回のレポートにもあった、壊れた木道。
 もしかしたら吊り橋なのかな?
 この写真じゃよく見えませんが…
 河原には大きな岩が沢山あった。
 山の斜面から崩れて来た物みたい。
 この岩もあの崖から落ちて来たのかなぁ。
 っていうか、細い金属が出てるし。
 これは国道の一部です。
 コンクリートの固まりです。
 河原のあちこちに、こんなコンクリートが
 散乱してました。
 ある意味、自然に還っている?
 っていうか、見分けがつきません。
 
 ちょっと現場の全体像がわかりにくいので、
 引きの写真で見てみましょう。
 国道があったのは右側の崖です。
 この風景の中を国道が通っていたんですよ。
 狭い道幅だったとはいえ、
 天下の国道がここに!!
 酷な道だったけど、
 国家の大動脈が貫通していたんです。
 (すみません。大袈裟すぎました。)
 まあ、災害に弱い土地柄ゆえ、
 崖崩れはしょっちゅうあるようですが、
 こんなに何も無くなってしまったのは
 ここだけです。
 
 進むにしたがって、
 ますます歩き辛くなってきた。
 河原じゃなくて、すでに岩場です。
 目の前には大きな遺構が見えて来ました。
 あれは道路の下の法面でしょうか?
 厚さが1m以上あって、
 普段は見れない、裏側まで見る事が出来ます。
 すごい頑丈そうなのに、あっけなく壊れてる。
 こういう物って、壊れるなんて思ってないし、
 信頼しているけど、やはりいつかは
 終わりが来てしまうものなんですね。

 なんとかあそこまで行かねば。
 
 ころがる岩を乗り越えて、
 なんとか、ここまでやって来ました。
 頭上のむき出しの崖に、
 すごいプレッシャーを感じます。
 崩落の危険性があるので、
 河原からの探索はここまでにします。

 でも、ここを越える事が出来れば、
 例の国道壊滅現場まで行けるかも。
 何かまた課題を残したような…

[2005年5月現在]

取り敢えずは、2つの大きなブロックのある所まで行って来ました。
でも、あの向こうはどうなっているのか?まだまだ終われそうにありません。
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