【岐阜県・県道352号線-月吉廃道】
現道は少し高い所を、地形を改変して通っていますが、旧道は地形に逆らわず川沿いを進みます。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 県道を走っていて発見した廃道。
 現道からは、
 覗き込むような位置にあります。
 今回もやっぱり小ネタ。

 この小ネタ廃道の地図はこちら。
 別窓で開くよ→■周辺図■


 まずは南側から行ってみます。
 トラ柵で封鎖してあるけど、
 なんだかいいかげん。
 ビニールテープでつないであるよ、これ。
 でもそれは、電線の保守点検のために
 工事車輌とかが入れるようにしてるんでしょう。

 これだけでも充分、心理的バリアーには
 なっていそうです。
 こんな所は普通、誰も入ってみようなんて
 思わないよね。
 
 入って来ました。
 あれ?道の上に影がある?
 それもそのはず、上の写真と下の写真は
 撮影された時期が違うからです。
 このレポートでは、
 2004年と2005年の写真を使っています。
 まあ、どうでもいい事でしたね。
 右側には日吉川が流れてますが、
 この河原には不思議な岩があります。
 画面真ん中あたりに写っている大岩には、
 あきらかに人工的に彫られた物で、
 ○の中心に・という図形が確認できます。
 一体何なんでしょうね?
 
 廃道歴が短いのか、
 割ときれいな道が続きます。
 ここは入り口から200mぐらい来た所です。
 橋があります。
 現道の大きな橋に比べて、
 旧道の橋は小さくて、なんか可愛い。
 それにしても、差がありすぎ。
 まさに、目で見てわかる世代交代って感じ。
 差があるのは橋の規模だけじゃなく、
 高低差もあります。
 
 橋の手前には広場があって、
 お地蔵様が5体並んでます。
 橋の反対側にも1体いらっしゃいます。
 昔はここが村はずれだったんでしょうか?
 現役時代は、さぞ寂しい場所だったんだろうね。
 現在は新しい道が出来たおかげで、
 明るい場所になったけど、
 今でも夜に来たら無気味そう…
 
 旧道橋は「からいしはし」という名前です。
 向こうの親柱には漢字で「柄石橋」とあります。
 昭和28年3月竣功の橋です。
 その橋の隣には、何かのパイプが架かってます。
 銀色のアーチ状のパイプと、
 青いパイプが通ってます。
 ガスか水道のパイプでしょうか?
 どちらにしてもこの廃道は、
 ライフラインのために、
 きれいな状態で残っているんでしょう。
 

 陽の当たる場所に出て来ました。
 陽当たりがいいので、
 植物の勢いもいいようです。
 路面が草に侵食されてます。
 冬でこの状態だから、
 夏は薮に埋もれてるかも?
 ああそうそう、
 このレポートは1月に行った時のものです。

 
 2段ガードレールで行き止り。
 この先は完全な薮になっていて、
 すぐに道自体無くなってます。
 電線はひとまたぎで、
 現道の方に行ってしまいます。
 ここで旧道は用済みって事でしょうか?
 
 今度は現道から見てみましょう。
 これは2004年1月の写真です。
 旧道はカーブの手前で途切れてます。
 
 上の写真を撮った所から、
 柄石橋の方を撮影してみました。
 この位置から見ると、
 旧道は川のすぐ横を通っているのが
 よくわかります。
 現在の県道352号線は、
 徐々に改良されて、走りやすくなって来てますが、
 以前はご覧の様な険道だったのです。
 いや。今でも充分険道だと思うけど。
 特に北側のはじっこにある、
 深沢峡の廃道や、その途中にある
 急坂と急カーブの連続する所なんかは
 この道の険道ぶりをよく表してます。
 深沢峡の廃道といえば、あの
 「五月橋」や「いさまつ」で有名な
 あの廃道です。

[2005年1月現在(一部2004年1月撮影)]

初めて見た時は、結構いい廃道だと思ったけど、1年経つ内に廃道を見慣れてしまったのか、
今ではそんなにすごいとか感じたりしません。
しかしそんな所は、他所のサイトでは紹介されないので、むしろレポートする価値があると思います。
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