【岐阜県・県道352号線-深沢峡廃道】続編
国道418号線に繋がる、1kmあまりの部分が廃道状態の県道352号線。
前回は中途半端に終わってしまったので、再訪問して来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 なんだかしばらく忘れてました。
 他の廃道とか廃線を探索してる内に
 すっかりとね・・・
 近場にネタが無くなって
 どこかイイ所はないかな〜
 って時に思い出したのがここ。
 よぅし、今度こそ「五月橋」を攻略だ。
 恐いけどガンバリまっす(≧ω≦)

 前回からもう2年近くたつけど、
 あんまり変わってませんね。
 でも、前は無かったこの「通行止」は何?
 A型バリケードをこんなに並べて
 がっちり塞いでるけど、
 真ん中が開いてますよ。
 これは車じゃなくて、バイクを入れないため?
 まあ、実際にここを
 バイクで通った人がいますしね…

 私は歩きなので、ひょいっと越えて行きます。
 

 2年前に来た時より、
 少し雑草が多いかな、なんて考えていたら…
 下から人が歩いて来る!
 しかも自転車だ。MTBですよ。
 こんな所でMTBを押した人が
 3人も上がって来ました。
 すごいなぁ。きっと国道418号線から
 五月橋を通って来たんだ。
 なぁんて思ってたら、この下にも居ました。
 デジカメで五月橋を撮ってたから、
 どこかのブログで、この時の様子が
 見れるかもしれません。

 
 1回来てるだけあって、
 今回は「トイレ」まで、あっと言う間に着いた。

 今日はちょっと寄り道をしましょう。
 目の前のカーブの所から「霧ヶ滝」に行きます。
 滝までは大変だって聞いてたけど、
 そうでもなかった。
 とは言え、濡れた落ち葉が滑りやすくて
 なにげに危険だったけど・・・( ̄▽ ̄)
 で、滝は… たいした事なかった。
 ちょっとがっかり。
 
 じゃあ先をいそぎましょうか。
 トイレなんかスルーしちゃいます・・・
 あ。何かある。
 ・・・トイレットペーパー?
 誰が置いてったのだろう?
 これは… 親切、なのかな。
 トイレに行きた〜い、でも紙がな〜い(≧ω≦)
 って時にここにトイレットペーパー。
 まさに地獄にホトケってやつ?
 いや、カミですね。

 とかなんとか言って、結局便器写してるしぃ。
 

 おっと、こんな所に倒木が。
 まあ、右側からくぐって行けますけどね。
 楽勝ですよ。

 あ。でも、さっきのMTBの人達も
 ここを通ったんだ。
 大変ですね。

 
 さあ、やって来ました五月橋。
 まだちゃんと架かってます。

 で…では、渡ってみましょう。
 (≧ω≦)
 

 前もここまでは大丈夫でした。
 足元もスカスカで
 下の湖面がよく見えるけど、
 あんまり高さが実感できないので
 まあ、平気ですね。
 でも、橋桁を支える鉄材が少なくて、
 場所によっては床板の下に
 支えが無い部分があります・・・!
 床板が外れたら、
 そのままストン・ドボンですよ(≧ω≦)!!
 ひぃ〜〜〜 恐ぁ〜〜〜(≧Д≦)

 
 しかし周りの景色はきれいです。
 かつては観光地だっただけあって、
 なかなかイイ眺めです。

 でも、足元がコワイけど・・・
 揺れないのがせめてもの救いですね。

 もうさっさと渡っちゃいますよ。
 さすがにこんな所、いつまでもいたくないわ。
 急ぎたいけど走れない。
 う〜ん、ジレンマ(≧ω≦)
 
 ああ。ようやく対岸まで来ました。
 で、下を見たら・・・
 た・高い!!!
 写真じゃわからないけど、
 主塔のおかげで、
 今いる高さがリアルにわかって、
 恐いです。
 ビルの3階くらいの高さかな?
 そのビルとビルの間に板を渡して
 その上を歩いているのを想像してみれば、
 今の状況がわかりますよ。

 下を見るな、わたし(≧ω≦)
 
 やっと対岸まで渡りきりました。
 よくやった、わたし(≧▽≦)
 これでひと安心。
 あら?こんな所に錆びた看板があります。
 え〜〜何々。
 「橋梁破損に付危険の為 歩行者通 行止
 って、今さら言うな〜〜〜!
 ま…まあ、これって五月橋が
 歩行者用に改修される前の物なんでしょう。
 どこも壊れてませんでしたしね。
 じゃあ何でまだあるの?
 
 こちら側からも撮影してみよう。
 向う側と違って、欄干が開いてます。
 この橋は車も通すことが考えられていたそうで、
 せまい場所で曲がれるようにと、
 こんな具合に広げてあるのです。
 ま、今となっては無意味になってますが。
 なんと言っても、新丸山ダムが出来れば、
 この五月橋も沈んでしまうんですから。
 
 もうちょっと周りを見てみよう。
 これはアンカレージです。
 向う側と違って、
 大きな岩盤に打ち込んであります。
 何でだろうって思ったら・・・
 
 地面にあると車や人が通 るのに
 邪魔になるからですね。
 こっちが国道418号線方向です。
 この道を行きます。
 
 ここから今まで以上に大変らしいけど、
 なる程、これは狭い。
 1車線どころじゃありません。
 50〜60cmぐらい?
 狭くて、傾いてて、すごいアップダウンがある。
 崩落してきた土砂がそのまま道になってる。
 むろん、右に滑り落ちたら
 ダム湖にどぼんですよ。
 確かに危険で大変だ。
 さっきのMTBの人達もここを通ったんだ…
 乗って? それとも押して?
 どちらにしても超大変だ。
 
 こんな所は歩きやすいですね。
 本当にこれが県道?
 って思っちゃいます。
 今さらですが。

 雰囲気は登山道か遊歩道。
 元々は2mぐらい道幅があったのかもしれません。
 それならギリギリ軽自動車レベルです。
 ま、今となっては夢物語?
 
 道端に何か赤い物がいっぱいあると思ったら、
 こんな可愛い赤い実がありました。
 何だろう? イチゴかな?
 ちょっと美味しそう( ̄▽ ̄)
 帰ってから調べてみたら、
 バラ科キイチゴ属の「フユイチゴ」だそうです。
 「冬苺」って、やっぱりイチゴだったんだ。
 しかも食べられます。
 その実はちょっと酸っぱくて、
 滋養強壮の薬効もあるそうな。

 ・・・食べてくればよかった、かな?
 
 道は途中で北に向うため、
 日影になってしまいました。
 まだ着きませんねぇ。

 左側には石垣があります。
 もうそろそろかしら、国道418号線。
 
 ようやく国道に到着しました!
 この景色も2年ぶりです。
 相変わらずの酷道ぶりです。
 県道と国道の別れる所に
 細いタイヤの跡がたくさんあった。
 これはさっきのMTBの人達のだ。
 ひょっとして笠置ダムから来たの?
 それは大変だ・・・って、
 自分もここまでMTBで来た事あるし。

 それじゃあ戻りましょうか。
 また五月橋を渡って…(≧ω≦)勘弁してェェ

[2007年12月現在]



「見晴し台」より見た五月橋の姿。木が邪魔しています。ここから見ると、橋桁の高さがよくわかりますね。
ダム湖の水中に隠れた橋脚の高さは、いったいどれ程あるのでしょうか?
五月橋は1954年(昭和29年)、松尾橋梁によって建設されました。
この松尾橋梁という会社は、あの通天閣や東京タワー建設にも関わった、すごい会社です。
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