【国道42号線旧道-相賀隧道】後編
三重県の国道42号線には沢山の旧・廃隧道があります。しかも大正時代の煉瓦隧道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 いきなり崖が崩れたりしてて
 ちょっとビックリでしたけど、
 大正時代の煉瓦隧道は
 素晴しい状態で残ってました。
 さあ、壁の四角い石は何なのか?

 何なのか?って
 大方の予想どうり銘板です。
 起工 大正弐年九月 竣工 大正五年三月
 設計者 三重県技師 岩井藤太郎
 施工者 三重県技師 天野久
 石工 西村市蔵・・・だそうです。
 これデザインがいいねぇ。
 枠線の飾りが可愛い。
 
 煉瓦の隧道では珍しい?
 曲がった部分。
 キセルの雁首にあたる所ですね。
 どんな構造になってるかと思えば…
 綺麗な、カ〜〜〜ブ!
 でも、半分コンクリなのは残念。
 ここはどんな風に積んであったのだろう?
 カーブの外側の長い所はどうやったの?
 ひょっとして無理な積み方したから
 崩れちゃった?
 
 外の方までコンクリで補修されてる。
 補修て言うか、改造に近いね。
 元の迫石が見えてるけど、
 坑口が延長されてます。
 しかも横に広がって変形してる。
 オリジナルが損なわれてるけど、
 これはこれで面白い…かな?
 
 こちらは日陰になってるので、
 ちょっと写真の色が悪いです。
 コンクリのポータルが苔だらけ。
 煉瓦ほどの風情は無いけど、
 不気味さが出ちゃってる。
 
 扁額はどうなってる?
 ちゃんとあった。
 写真じゃ見辛いけど
 向こうより読みやすい字で
 「相賀隧道」と右から書いてあります。
 
 隧道から出るとすぐに橋です。
 水たまりが・・・
 凍ってる?
 1月といえど今日は暖かいのに
 ここだけ凍ってるよ。
 橋の上もダートだけど、
 舗装されてたのだろうか?
 
 振り返ると、
 日陰の中に隧道が見えます。
 橋渡ってすぐ隧道なんて、
 近代的な道の形ですね。
 橋も結構な広さがあります。
 
 橋の銘板はあるかな?
 はまってました。金属製です。
 え〜と… すり減っていて読めない。
 近くに「馬越(まごせ)峠」があるので
 「まごせばし」みたいです。
 ま・ご・せ… ちゃんと読めました。
 でも、何ですり減ってるの?
 
 それでこの橋は、
 どういう形式の橋かと思って、
 現道の橋から見たけど逆光で撮影できず。
 反対側の砂防ダムの上からも
 木が邪魔でいい写真が撮れず…
 結局橋の横からの写真が一番よかった。
 プレートガーダー橋ですかね?
 
 後は現道に出てお終い。
 旧道との境目には壁があって、
 車をシャットアウトしてます。
 でも車1台分の隙き間があるので、
 入る事は出来ます。
 出来ますが、
 結構無理に入らなくてはいけないので
 まあ、しないに越した事はありませんね。

[2010年1月現在]

昭和29年に馬越橋が架け替えられたそうなので、
坑口の改修もその頃だったのかもしれません。
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