【国道419号線-瑞浪市陶町廃道群】後編
国道419号線と言えば、愛知県と岐阜県に跨がっている道で、
3ケタ国道ながら、きちんと整備された走りやすい道です。
県境を越えた岐阜県側は楽しめる道ですが、そんな場所に廃道を発見。しかも沢山。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 
 怪しいガードレールが・・・
 やっぱりありました、
 旧道の細切れ廃道。
 小ネタ程度の物件かと思って
 油断してたら、
 …うわぁ。木がぁぁ。
 これは、ナイス廃道( ̄▽ ̄)…■周辺図■

 さて、次は対岸に渡って
 ・・・あ。道路は対岸って言わない?
 まあいいか。
 反対側の旧道に来ました。
 「掘割橋」の横にあります。
 よく見る旧道の景色ですね。
 では、行ってみましょう。
第5廃道

 ここもイイ具合に薮になってます。
 荒れてると言うより、
 自然に帰ってる。
 冬なので落ち葉が大量に落ちてます。
 花崗岩が風化した崖も
 少し崩れてます。

 
 なんてことのない
 歩きやすい廃道でした。
 さて、橋の南側に出てここは終わりです。
 …
 なんて思ったら、様子が・・・
 道幅いっぱいに木が生えていて、
 前に進めない( ̄□ ̄)…!
 え〜? あと少しなのにぃ。
 しょうがない、突っ切ろう。
 
 な…なんとか出た。
 ほんの数メートルだけの
 “森林地帯”なので助かった。

 ここには何か、黄色い物体がありますね。
 これは滑り止めの砂を入れる物かな?
 

 砂入れじゃなくて、
 「路面凍結防止剤」入れでした。
 その後ろが、今出て来た所ですよ。
 びっしり木が生えてます。
 こっちからじゃ
 道があるように見えないね。
 マジ入りたくないです。
 通って来た後に言うのもなんですが…

第6廃道

 さて、第6の廃道。
 ここも期待が持てます。
 入口からこのありさま( ̄▽ ̄)
 もうすっかり林状態( ̄▽ ̄)
 ここには、今回の廃道群を見付ける
 きっかけになった
 ガードレールがある所です。
 見ての通りチェーンの向こうは
 もの凄い雑草地帯と化してます。
 手強そうです。
 
 見事にみぃ〜〜んな枯れていて、
 路面や例のガードレールがよく見える。
 大変そうに見えた枯れた雑草も、
 思った程じゃなかったです。
 ・・・だからって、
 夏には来たくないよね?
 
 

 半分ぐらい来たところで、
 旧道の右側が広くなってる場所があった。
 何だろう?
 広場と言ってもいい、平らな土地です。
 何か建物でも建ってたのかな?
 木が沢山生えててすっかり
 林になってるけど、
 真ん中にソファーが置いてあった。
 車のリヤシートのようにも見えるね。

 
 ちょうど山が谷のようになっていて、
 (谷と言うより、崖かな?)
 上を見上げてみたら、
 小さな砂防ダムがありました。
 苔むしていて、自然の岩みたいな雰囲気。
 あの上はどうなってるのかしらねぇ?
 なんて思ったけれど、
 崖が急すぎて登るのは無理無理。
 
 旧道の外を見ると、
 4mぐらいの崖になってます。
 底の方には側溝があって、
 イマイチ風情には欠けます。

 ガードレールの横に生える木が
 なんとも廃道チック。
 
 途中には小さいながらも
 いい雰囲気の渓流もあった。

 さぁて、怪しくなってまいりました。
 ( ̄▽ ̄)
 細かい枯れ枝が充満してます。
 下は歩きやすいのに、
 頭の上あたりは通りづらくなってる。
 どうやらこの先は倒木地帯のようです。
 
 けっこう立派な木が倒れて
 道を塞いでます。
 逃げ場はありません。
 どうあっても越えなくてはなりません。
 この先ず〜っと
 こんなのがあるんだけど・・・
 

 容赦ありませんねぇ。
 さっきの倒木を越えても
 まだまだ倒れています。
 いやぁ、廃道はこうでなくちゃ。
 これを越えても、
 “枯れ枝地帯”はまだまだ続きます。

 
 ようやく“枯れ枝地帯”を脱出。
 現道に出ました。
 次の「第7廃道」までは
 少し距離が離れてます。
 その間に旧道が、
 路肩スペースとして残ってるようですが
 スルーします。
第7廃道

 このガードレールの左側が
 第7の廃道です。
 現道との間に段差があるので、
 塞がれてしまってます。
 え? よくこんな所を見付けられたって?
 いえ、実は反対側からここまで通って来て、
 さも「こんな所を発見」なんて
 言ってるだけですよ( ̄▽ ̄)
 
 コンクリートの壁と、
 遠くにガードレールが見えてるけど、
 正直こんなのわかりゃしませんて。
 夏には手前の木のおかげで、
 旧道は隠されてるのでしょう。
 
 で、肝心の旧道はと言えば、
 まあ普通ですね。
 ひょろひょろと細かい木が生えたり
 笹がたくさんあったりしたけど、
 たいした事はありません。
 でも、アスファルトがこんなに残っていて
 それなりに見所はありますね。
 まあ、それなりに、ですが。
 
 そんで、最後は“激笹地帯”ですよ。
 いくら“激”でも、
 背が低い笹なんて問題ないですが・・・
 逆に真夏は、この下に何か
 …細長い生き物とか…
 …血を吸うナメクジみたいな奴とか…
 が、隠れてないかちょっと不安なのですが。
 今は真冬なので平気平気。
 

 現道に出ると、
 オニギリとヘキサのお出迎えです。
 国道419号線と県道20号線です。
 ここって県道との重複区間だったんだ。

 さて、最後の第8廃道が
 正面に見えてます。
 ER君の置いてある左側が次の廃道です。

第8廃道

 ここも以前から知っていた所です。
 でも、旧道と言うより
 林道みたいに見えて、
 ずっと無視していました。
 しかし、第7廃道発見のおかげで、
 ここも国道の旧道である事が判明。
 では、行ってみましょうか。
 
 最初のうちは車でも通れるくらい
 きれいな路面だったけど、
 落ち葉のベッドが、
 新たな地面になりつつある。
 本格廃道のスタートです。
 このカーブを曲がったら、
 どんな姿を見せてくれるのかな?
 
 完全に落ち葉と雑草に覆われてしまいました。
 途中には路肩が崩れた所があったけど、
 木の幹が数本のっけてあって、
 補修されてるみたいだった。
 旧道は現道から離れて
 森の中に進んで行っちゃうのかと思ったが、
 左にカーブして、
 再び現道方向に戻るようです。
 さらに、上り坂になってる。
 
 左右から植物に
 浸食されつつある所を過ぎると、
 今度は右カーブです。
 白いハコのような物があると思ったら、
 小型冷蔵庫だった。
 けっこう古いタイプみたいだった。
 中は・・・からだった。
 
 ずっと上り坂だったので、
 この先どうやって現道に繋がってるのか
 考えながら歩いていたけど、
 一番ありふれた答えが用意されてました。
 前に見えるガードレールは・・・
 あんな風に置いてあるのって
 行き止まりってコトですよね?
 
 ああ、やっぱり旧道は途切れてます。
 すっぱり切り取られてます。
 これはもちろん現道のおかげですね。
 旧道がひょいと高度を上げた所を、
 現道はゆっくりと坂を上がっているため、
 出来てしまった高低差を
 旧道の寸断という方法で
 解決したからですね。
 

 旧道切断箇所まで来て下を見ると、
 ありました、現道。
 けっこう高いよ。
 4mぐらいありそうだ。
 ここから下りる…事は出来そうにないので
 もと来た道を引き返します。
 これにて国道419号線の
 廃道群のレポートは終了。


[2009年3月現在]


どの廃道も、あと5倍ぐらいの距離があれば、いいネタになるものばかりでした。
むしろ酷く荒れた廃道を、手軽に味わえる場所と言えるでしょうか?
とは言え、気軽に入ると傷だらけになるので、注意が必要です。慣れた人向けかも?
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