【岐阜県・県道62号線-夏焼廃道】 岐阜県下呂市夏焼を通る、主要地方道62号線。集落間を結ぶ普通の県道ですが、 そんな県道にも、古い道筋が廃道になって残っています。 青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント |
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県道沿いに綺麗な花の咲いた 快適県道を通ってました。 集落周辺にある旧道を横目に まったりツーリングをしてると、 怪しい横道を発見。 ちょっと見て行こう。→→→■周辺図■ |
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県道62号線を北上して来ると あきらかな線形改良部分が… ちょっとしたパーキングスペースが 旧道の名残ですね。 しかし、旧道部分を削り取って そのままになってるのは、何ともいい加減。 |
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これにて旧道部分はお終い。 たいした事無いけど、 一応紹介しときます。 さて、本命は目の前の道の方です。 現道は2本の橋でもって通り過ぎてますが、 旧道は川沿いをぐるりと 回り込んでます。 よくある廃道のパターンのヤツです。 |
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まあ、さらっと見て来て ああ、こんな旧道だったんだなぁ… で、終わっちゃうでしょう。 こんな、何でもナイ様子ですしね。 |
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お。こんなところに 警戒標識が2本も立ってる。 道幅が狭くなって、 “ぐねぐね”になるそうです。 「幅員減少」と「つづら折りあり」ですね。 路面には落ち葉が散乱してて らしくなってきました。 それに…向こうに見えるのは… |
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ガードレールと落石避けネットに |
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途中、小規模な崖崩れとかあったけど、 そんなに荒れてはいなかった。 まあこんなモンでしょう・・・ なんて思ってたら、 道を塞ぐ倒木が・・・ ますます“らしく”なって来ました。 でも、その先を見てみると… |
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大量の倒木で道が |
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思った程、倒木の密度は濃くなかった。 |
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県道の旧道だけあって、 立派な丸石の壁です。 う〜〜ん、それにしても凄いなぁ。 倒木がなだれ落ちて来てる。 でも何だろう? 何か違和感がある。 なんか引っ掛かる。 上を見上げると倒木が引っ掛かってる。 |
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長かった倒木地帯を抜けて 広い場所に出ました。 でも、道路上にはないけど、 まだまだ倒木はあります。 ここまでしつこい倒木は珍しい。 |
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斜面を見ると、 今にも落ちて来そう。 ちゃんと管理されてるっぽい 植林なのに、 こうも倒木が放置されてるのは何故? |
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さっきから同じような構図の写真ばかり。 ・・・ あ。そうか、さっきから感じてた 違和感の正体はこれか! 写真のように、片方に枝の無い木が たくさん落ちてたんだ。 これって間伐した木だよね? 倒木だと思ってた物は、 わざと旧道上に落とされた 間伐された木だったんだね。 |
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路上に落とされた木が腐って土になり、 そこを苗床に雑草が生えて、 旧道を自然にかえす訳ですね。 あと10年もすれば、 ここにも新たな木が生えてくるでしょう。 さっきのバリケードの木も、 間伐材だったんだね。 この写真の木もスッパリ切られてる。 人の手が入ってる証拠ですね。 |
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それにしても勿体ないなぁ… この木1本で箸が何本作れるだろう? 旧道をつぶす為なら土砂で充分なのに。 間伐材がこんな風に使われるなんて、 やはり林業が衰退してるってこと? なんて事を考えさせられる光景だ。 |
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旧道の廃道も終盤です。 旧道の距離じたいは短いのですが、 倒木地帯を堪能してたので、 実際の距離以上に長く感じました。 もう普通の旧道に戻りました。 左側の赤いのは現道の箸です。 いえ、橋です。 よく見る景色ですね。 |
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ここにも間伐材のバリケードが… 木の下に何か紙?が落ちてる。 見たら「下呂町」と書いてある。 下呂町は2004年に萩原町などと合併して 現在は「下呂市」になってます。 それと、古いロードマップを見ると、 1999年までこの旧道は現役だったみたい。 旧道歴は10年以上なのですね。 |
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現道の県道62号線に出て 旧道はお終い。 でもまだ旧道は続いてました。 反対側の駐車スペースがそれ。 ここからさらに北に行くと 国道257号線に出ます。 夏焼の集落と下呂市街を結ぶ道なので きっちり整備されてるみたいです。 [2010年5月現在] |
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■ 快適県道の脇にある、一見何でもない旧道ですが、 大量の倒木、と言うか投棄された間伐材が道を塞ぐ旧道でした。 レポートはのんびりムードでやってますが、 斜面に引っ掛かった木が、いつ落ちて来るのかわからない、危険をはらんだ廃道でもあります。 ■ |
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