【国道365号線-多良峡旧道】
関ヶ原の南、岐阜県上石津(かみいしず)町の多良峡を通る国道の旧道です。
現道はトンネルで一気に通り過ぎて行く中、旧道は多良峡を眺めつつ、のんびりと走れます。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 とにかく走りやすくて
 気持ちのいい道です。
 関ヶ原に近いこともあって
 この辺は色々歴史があって
 豊臣秀吉とか伊能忠敬とか
 超有名な人の名前がでてきます。
 すごいですね。

 現道から別れる交差点。
 国道は左右方向を通っています。
 右側が関ヶ原方面。
 天下分けめです。
 この正面をまっすぐ行った道も
 旧道になります。
 なんてのんびりした風景でしょ。

 周辺図を見ればさらによくわかります。
 別窓で開くよ→■周辺図■
 
 すぐに森の中に道が入っていきます。
 ドライブとかでこんな所を通ったら
 わくわくしますね。
 日本の田舎のよき風景だわね。
 私もこんな所なら猫の姿に戻って
 走り回りたいですにゃ。
 

 こんな所に虎縞ゲートがあります。
 雨がたくさん降ると通行止めになります。

■ゲート手前にある看板には
「町道308号線通行規制
 この道路は異常気象時において
  一之瀬〜下多良区間2.8km
 連続雨量60ミリで 通行注意
 連続雨量120ミリで 通行止
 時間雨量30ミリで 通行止」とあります。
思わぬ酷道ぶりです。

 

 けっこう幅の広い道が
 緑の木立の中を登っていきます。
 ここは車よりバイクの方が
 気持ちよさそうです。
 春のあたたかな陽射しなら
 気持ちよさ倍増ですね。

 
 昔の国道の風景が残っています。
 おだやかなアップダウンで
 多良峡沿いを走ります。
 現道のトンネルなんて通らずに
 ぜひとも旧道を通るべきですね。
 いやホント。

 でも雨の日はやめておいた方が…
 
 多良峡を眺めてみました。
 どんなすごい渓谷美だろうと期待した人、
 残念でした。
 昔の観光地にありがちな、
 微妙にたいしたことない景色です。
 トンネルでパスされる訳です。
 
 おおっと。
 こんな所に古いタイプの警戒標識が。
 これがあるという事は
 ここってけっこう酷道なの?

 …傾いています。
 
 途中には何だかわからない
 不思議なモノがあります。
 旧道の脇道を上がって行くと、
 2つのトンネルの間にある
 囲いの途中が開いていて屋根があります。
 こんなのは見た事ありません。
 もしかしたら、
 トンネルの中で何かあった時
 ここから脱出するのでしょうか?
 バイクと比べると大きな建築物なのが
 わかりますね。
 
 しばらく行くと旧道は終わりです。
 徐々に高度を下げて来ました。
 相変わらずののんびりムードです。
 でもこの道、明治時代に開通した当初は
 しょっちゅう崖崩れがあったとか。
 あなどれません。
 (今は大丈夫)
 
 再び現道と合流します。
 しばらく並走して、
 現道側にぐるっと曲がって
 つながります。

 こちら側にも例のゲートがあります。

[2004年4月現在]

国道365号線の旧道は取り立てて見所とかすごい所はありません。
むしろ、西側の勝地峠(かちぢとうげ)の方が旧道的雰囲気満点かもしれません。
名前の由来は、秀吉がこの地で戦に勝ったことから。
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