【長野県・県道46号線-ぐみの旧道】
長野県根羽村の小戸名渓谷の中にその旧道はあります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 地図にはいい〜感じの旧道が描かれてます。
 現道はトンネルでもって、
 あっさり通過してしまいます。
 あれ?地図をよく見たら、
 旧道に色が付いてる?
 まさか、まだ現役なんですか?

 疑惑の旧道はこちら→■周辺図■

 「ぐみのトンネル」の横を旧道が延びて行きます。
  すごい旧道らしい景色。
 地図には現道みたいに描いてあるけど、
 廃道に今でもバスが通っているかのごとく
 地図に載っているので、
 ここも実はすでに旧道でしょう。
 いやもう、旧道決定。
 ・・・という訳で旧道にGO!
 その前にトンネルにも注目してみましょう。
 ポータルには太鼓をたたく人のイラストが。
 20世紀終わりのスタイルですね。
 
 ちなみに「根羽」と書いて「ねば」と読みます。
 国道153号線沿いに、「ネバーランド」なる
 ドライブインのような施設があったけど、
 今までピーターパンから付けた名前かと思ってた。
 どうやら根羽村の「ねば」に掛けた
 ネーミングみたいです。
 ちょっと安易のような…
 と、そんな話は置いといて。
 旧道へは東側からスタートしました。
 ちゃんと管理されているらしく、
 きれいな道です。
 そんな旧道らしい風景の中を進んで行くと…
 
 大きな花崗岩が転がる河原に架かる
 橋が見えて来ました。
 こういう景色って、いかにも昭和の雰囲気です。
 いや、それより橋の手前に立っているあれは…
 橋脚なの?
 橋脚ですよ。
 こんな所に廃橋梁発見です。
 これは面白くなってきた♪
 
 河原に降りて、近くで見てみましょう。
 結構古そうです。
 大正時代あたりかな?

 この橋脚、すごい所に立ってる。
 河原に突き出た大きな花崗岩の上に
 じかにくっ付いてます。
 っていうか、のっけてある?
 一応コンクリートみたいなので固定されてるけど、
 よく今まで流されずにいたもんだ。
 
 向こう側には橋台があります。
 両ふちは丁寧に積んであるのに、
 真ん中は雑に石が詰め込んである。
 その上には、橋桁の代わりに草がのっかってる。
 橋の向こうに道があると思って
 調べてみたけど、完全に薮になっていて
 まったくわからなかった。
 今日は12月だけど、薮の勢いは衰えてませんね。
 
 新しい橋も味のある橋です。
 親柱には「せんげんばし」と書いてあります。
 「浅間橋」なのでしょう。
 昭和34年2月竣工の橋です。
 40年以上前ですか。
 どうりで古ぼけてる筈だ。
 あ。この道は県道の旧道じゃないですよ。
 ここをずっと南下すると、
 茶臼山の有料道路、茶臼山高原道路に行きます。
 実はさっき、この道からやってきた
 軽トラに乗ったおじさんに話掛けられちゃった。
 「なんでお姉ちゃんの頭の上に耳が付いとるの?」
 だって。
 
 「しっぽもあるよ♪」と言ったら、
 「妖怪か?」って、失礼な。

 さて、先を急ぎましょう。
 あ。何これ?
 凍ってるね。路面凍結です。
 12月とはいえ、暖かい日が続いてたのに、
 日陰には氷が残ってるんですね。
 あ。無論スリップ注意です。
 でも、上に乗ってバリーンと割ってみたいかも?
 
 「ぐみのトンネル」を廻り込んで
 西側の出口に来ました。
 いや、すごい高低差になってる。
 現道はアーチ橋でもって、一気に谷を跨いでます。
 なかなかイイ景色です。
 そう言えばこの旧道って、
 橋のある風景が印象的だった。

 でも、この高低差って…
 大丈夫なの?
 ちゃんと合流出来るんだろうか。
 
 林の中を通る、こんな所はいかにも旧道。
 ガードレールは無いけど、
 路肩が広いのでちょっとは安心?
 でも、「路肩注意」の杭が立ってます。

 冬晴れの気持ち良い日に
 ゆるゆる〜っと旧道探索してきました。
 それも間もなく終わりです。
 
 現道が下って来た所で、
 旧道と合流します。
 ここの分岐ポイントは、
 現道を造った際に
 旧道側を造り直したんでしょう。

 でも、こっちから来たら
 ここが旧道だなんて、気が付かないよね。

[2004年12月現在]

現役の県道とも思えるきれいな道でした。雰囲気的には旧道のようですが…
ちなみに、「軽トラのおじさん」に話掛けられたのは本当です。
耳云々なんてのはウソですが、この旧道の近くに有名な?桜の木がある、なんて話を聞きました。
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