【岐阜県・県道58号線-北条峠廃道】
岐阜県関市の県道58号線の峠には、短い旧道の廃道があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 峠の名前は「北条峠」。
 現在の県道は、
 山を切り開いて
 まっすぐに上って行きます。
 旧道は山の地形に合せて
 ぐねぐね走ってます。

 現道は登坂車線まである
 立派な道です。
 車がスピードを出して
 通り過ぎて行きます。
 で、旧道は右の小道です。
 これが、かつての県道ですよ。
 
 いちおうA型バリケードで
 塞いでありますが、
 車が入って来る事があります。
 道幅は1車線分しかないけど、
 昔の県道なんかは、
 ほとんどこんな感じでしたね。
 
 落ち葉で埋まってますが、
 ここら辺は
 現役時代の雰囲気を
 残してます。
 現役時代を知らないですが…( ̄▽ ̄)
 
 上の写真の奥にある
 カーブを曲がると
 チェーンゲートがありました。
 ここから先が
 完全な自動車通行止めです。
 どういうわけか、
 ガードレールが外されてる。
 
 現道が見えないと、
 旧道の景色にひたれます。
 けっこう荒れてるので
 すっかり廃道らしくなってます。
 
 カーブを過ぎると
 また現道と並びます。
 高低差が5mくらいありそう。
 こんな廃道が
 つぶされないで残ってるのは
 やはり電線が通ってるからです。
 道は平に見えますが、
 ずっと上り坂が続いてます。
 
 路肩には
 苔むした石垣が…
 ここに来るまでにも
 コンクリブロックの
 擁壁がありましたが、
 これは古い物のようです。
 
 左側には、
 広くなった所があった。
 退避場所のようです。
 やけに広いですが、
 近年になって
 広げられたものかもしれません。
 
 その先には、
 90度くらい向きを変える
 カーブがあります。
 ここはさすがに改修されていて
 広くなってます。
 
 “ぐるりと”じゃなく
 “かくっと”曲がるカーブを過ぎると
 再び現道に向かいます。
 道の真ん中の雑草が酷い。
 で、わざわざその雑草の中から撮影。
 
 現道に真っすぐ進んで、
 ガードレールにぶつかって
 お終い。
 こんな所に不法投棄のゴミがあった。
 なぜだかブラウン管のテレビが
 いっぱい捨ててあった。
 それに軽トラの荷物を入れる箱、
 荷室も捨ててあった。
 
 もうこの先には
 旧道はありません。
 現道に削られてます。

[2017年3月現在]

現在は2車線と1車線の走り易い県道ですが、
かつては1車線しかない山道でした。
「北条峠」を通る県道は、「平成こぶし街道」とも呼ばれていますが、
江戸時代には「金山街道」と呼ばれていました。
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