【路上物件 - 田園風景に佇む廃寺】
愛知県愛西市の、県道沿いに見付けた廃寺です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 ある日ポタリングの途中で
 なにやら気になるお寺を見付けた。
 遠目には大きな屋根が
 見えるだけですが、
 ピンと来るものがあったのです。


 郊外の住宅地なんかでは、
 家々の間から
 お寺の屋根がちょこんと出ている
 風景がよく見られます。
 ここもそんな場所のひとつ。
 でも、なんだか雰囲気が違うのが、
 遠くからでも感じられます。
 近寄ってみると、
 これは…まさか……
 
 山門がえらい事になってた。
 扉が壊れて下半分が無くなってる。
 それに塀も歪んでるし、
 壁土も崩れてます。

 …これは、廃物件なのかな?
 
 廃物件…、お寺の廃墟なので
 廃寺と言うものですよ。
 廃寺は遺跡の事だけかと思ってたけど、
 現存する廃寺が存在するとは…
 いや、それはただの
 お寺の廃墟なんだけど。
 

 本堂の正面の屋根にある
 ひさしの部分が全部倒壊してます。
 グーグルマップに
 過去の画像があったけど、
 2016
年にはまだかろうじて
 屋根が残ってました。
 3年でここまで崩れるのですね。
 壁の壁土も無くなって、
 抜け殻っぽいです。

 
 入口は瓦礫で埋もれていて
 近付けなかったので、
 外から撮影しました。
 暗くてよく分かりませんが
 仏像とかは無いように見えます。
 

 敷地内の他の建物も
 無人のようです。
 これは住職さんが住んでいた家かな?
 訪問してからさらに2年経ってるので、
 今はさらに荒れてる事でしょう。
 (レポート公開は2021年)

 [2019年4月現在]


この寺は「壽門山 西光寺」と言い、明応年間の創建だそうです。
明応と言えば1492年から1501年の間なので、かなり歴史のある寺院です。
そんなお寺も今や廃墟になってます。
いったい無人になってから、何十年経っているのでしょうか?
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