【岐阜県・瑞浪市-與運橋】
岐阜県瑞浪市の道の駅に保存される、石造りの3連アーチ橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 瑞浪市の小里川ダムの近くにある
 道の駅・おばあちゃん市は、
 巨大な水車で有名です。
 直径24mもの大きさがあります。
 そこの敷地内に、
 珍しい石の3連アーチ橋があります。


 小里川ダムのダム湖の横を通る
 岐阜県道33号線沿いに
 道の駅・おばあちゃん市はあります。
 人気の道の駅なので、
 いつ行っても賑やかです。
 さて、これが今回の橋、與運橋です
 「ようんはし」と読みます。
 

 立派な3連アーチ橋なのですが、
 大きな欠点があります。
 それは、渡れないという事です。
 橋なのに…
 高欄が無くて、まるで水路橋のよう。
 でも現役時代はちゃんと
 高欄が付いていました。

 
 アーチ部分のアップです。
 横側はザックリした感じだけど、
 アーチ裏側はキッチリ石が並んでる。
 石材は花崗岩で、
 表面が黒く汚れています。
 これは雨が原因なんでしょう。
 雨のかからないアーチの裏側は
 きれいなもんです。
 

 アーチの下にはでっかい岩が…
 これ、かつて小里川にあった当時に
 川の中にあった物です。
 (たぶん…)
 そして普通じゃ有り得ない位置に
 銘板が付いていますよ。

 

 石盤に立派な書体で「與運橋」
 反対側にも同じ物があります。
 こんな場所にあるって事は、
 親柱が無かったんでしょうか?

 

 同じ敷地内には、
 ご自慢の日本一の水車があります。
 近くで見ると凄く大きくて
 大スペクタクルであります。
 でも残念ながら現在は2位なんです。
 1位は埼玉県のさいたま川の博物館の
 水車が日本一になってます。

 直径24.2mで20cmだけ大きいのです。

 

 橋の横には親切にも
 解説があります。
 町指定文化財なんですね。
 それと、めがね橋とも言われると
 書いてありますが、
 アーチが3つでも、
 めがねと言っちゃうんだね。

 [2020年11月現在]


この橋は多治見電灯所により、小里川第三発電所へ渡る橋として造られました。
小里川ダム建設により、水没する事となった際に、岐阜大学の教授の働き掛けで、
保存される事が決まったそうです。
ただ、地面にポンと置かれて、モニュメントになっているのは残念です。
せめて階段でも付けて、渡れるように出来ないものでしょうか?

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