【長野県・天龍村-要長橋】
長野県天龍村を流れる遠山川に架かる、人道用吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 これはただの吊り橋じゃなく、
 JR飯田線の旧線跡に架かってます。
 旧線跡探索の際は、
 必ず渡る事になる橋です。
 鉄道レポートでも取り上げましたが、
 今回は吊り橋だけのレポートです。
 【周辺図】

 吊り橋の前に、
 「十方峡トンネル」を
 見てみましょう。
 あれから7年も経ってるので、
 さらに荒れていて
 封鎖までされてますよ。

 
 吊り橋の方は、
 特に変わりはないです。
 アンカレージの上から
 見てますが、
 主塔がすごい遠い。
 
 橋の横を通るのは、
 国道418号線の旧道ですが、
 そこから見るとこんな感じ。
 路面より高い位置に
 橋が架かってるのが
 よく分かります。
 
 主塔は華奢ながら
 けっこう高さがあります。
 緑色なのが控え目。
 
 横を見たら、
 何か変な物が!
 塔が横倒しになってる?
 と思ったら、
 これは耐風索を
 横に広げるための物だ。
 

 橋桁の手前に
 パイプで作った親柱?に
 銘版?が貼ってあった。
 「平成7年度水力発電施設
 周辺地域交付金交付事業」
 「要長橋補修事業・天龍村」
 と書いてあります。
 補修とは以前あった橋の
 架け替えの事ですね。

 
 では渡ってみましょう。
 やはり揺れます。
 バウンドします。
 

 橋桁は頑丈そうなので
 不安はありません。
 対岸には廃線跡の
 トンネルが見えますね。

 
 渡った先には
 旧トンネルがお出迎え。
 「要津第一トンネル」
 だそうな。
 トンネルの上に
 アンカレージがあります。
 
 その上に、
 石碑が立ってる。
 「要長橋」と彫ってありますね。
 よく見ると小さな字で
 「大正四年四月…」と読めます。
 そんなに古い橋があった?
 
 今度は河原から
 見てみましょう。
 いいロケーションです。
 
 これは旧国道から撮影。
 凄いメカっぽい感じ。
 
 旧々国道からも
 見る事ができます。
 旧々道は山の上を通ってるので、
 見下ろすアングルになります。

[2013年4月現在]

「要長橋」は平成7年(1995)に架けられた、歩行者用吊り橋です。
飯田線のルートが変わってからは、車の通れる木造吊り橋が架かっていました。
飯田線の元になった私鉄のひとつ、「三信鉄道」の開業が、昭和7年なので
石碑にあった「要長橋」は、それ以前の橋なのでしょう。
ネット上の情報ですが、天龍川と遠山川の出合う付近の右岸に、
要長集落というものがあったそうです。
そこに行き来する為の橋だったのかもしれません。
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