【名鉄八百津線 廃線-城山トンネル】
岐阜県八百津市にかつて存在していた、名鉄八百津線の廃線跡を見て来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 今回は廃線跡の
 トンネルを見て来ました。
 八百津線ですが
 現地は可児市になります。
 県道381号線沿いの
 蘭丸ふる里の森の駐車場に
 バイクを置いて探索です。

 駐車場から250mぐらい
 坂を下って来ました。
 廃線から16年経ってますが、
 まだコンクリの橋が残ってる。
 これはいったん
 通り過ぎてから写してます。
 
 県道の脇から
 上がって来ました。
 八百津側を見ると、
 トンネルがあります。
 これが八百津線唯一のトンネル
 「城山トンネル」です。
 
 トンネルに行く前に
 反対側を見てみよう。
 落ち葉に埋もれた
 線路跡が山沿いに
 続いています。
 右側の壁の向うには、
 常照寺というお寺があります。
 

 そこを過ぎると、
 壁も無くなり
 線路跡が狭くなりました。
 どうやら斜面の
 補強の為みたいです。
 ここは見晴らしがいい。
 自分も丸見えですがね。

 
 さて、トンネルですよ。
 コンクリのトンネルで
 レンガの様な風情は
 ありません。
 

 「城山」トンネルなのは、
 ここの山の上に
 「兼山城」があったからでしょう。
 やっぱり封鎖されてますね。
 でも、穴が・・・

 
 こそっと入ってきた…
 こんな物があった。
 「電灯スイッチ」
 フタは開きませんでした。
 そういえばこれって
 壁の段差に付いてる。
 汚れてる所ときれいな所が
 あるのは時期の違いかな?
 
 内部は予想外にきれいだ。
 出来てから80年以上
 経ってるはずなので、
 廃線前に巻直したのでしょう。
 トンネルはそこそこ長いですが、
 これくらいなら
 ライト無しでも歩けます。
 
 といっても真っ暗ですが。
 まっすぐなのと
 路盤に何も無いので
 つまずく事も無いです。
 でも、こんなのがあった。
 待避坑ですね。
 
 特に何もないので
 ただ歩いてます。
 水が漏れてる所があるので
 水漏れ対策の為に
 コンクリで巻き直したのかな?
 
 真っ暗な中を歩くと
 距離の感覚が分からなくなる。
 やっと出口に着きました。
 こちらも塞がれてますが、
 穴が・・・
 
 出た先は切り通し。
 右はコンクリ擁壁。
 左は削ったまま。
 
 こちらは、
 トンネルの様子が
 よく分かります。
 楕円で、
 いかにも鉄道のトンネル。
 
 少し離れると
 何とも言えない
 いい景色です。
 
 八百津側を見ると
 路盤は築堤になってます。
 オレンジの紅葉が綺麗です。
 でも、不思議な景色ですね。
 こんな所に木があったら
 列車が通れません。
 廃線後に植えたのだろうか?
 
 廃線跡らしい築堤が
 続いています。
 この先には、
 「兼山駅」跡があります。
 途中には橋台跡もあります。

[2017年12月現在]

八百津線は、1930年4月30日に東美鉄道により開業しました。
1943年に東美鉄道は、名鉄に合併されました。2001年10月1日に廃線。
現在は、駅舎・橋梁などは撤去され、城山トンネルだけが残るのみです。
路盤跡も、遊歩道や車道に転用されていて、一部を除いてたどる事が出来ます。
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